今日俺とデートしませんか【黒】 (ページ4)

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はあ … 憂鬱すぎる ……

眠い目を擦りながら下駄箱に向かう。

背の低い私。それなのに下駄箱は何故か1番上。

いつも背伸びして靴取ってるんだけど今日は違う。

｢ …… あ、｣

目黒｢ん、どうぞ？｣

まるでシンデレラのように

目黒くんは私の足元に上靴を置いてくれる。

そしてローファーに触れようとするから、

｢ま、まって！自分で出来るから！！｣

目黒｢まあ、いいじゃん｣

いやいや良くないでしょ。

なんか周りからの目線も痛いし。

急いでローファーを脱いで1番上に閉まって。

目黒くんが出してくれた上靴を履いて厄介なことになる前に目黒くんから離れないと。

そう思ったのに。

目黒｢ Aちゃん、今日空いてる？｣

｢空いてません｣

目黒｢今日俺とデートしようよ｣

｢だからいつになってもしないって！！｣

廊下を歩いてても隣でずっとデートしよって言ってくる。

目黒くん、やっぱり人気者なんだな。

今でもそこらじゅうからくる痛い視線に気にしつつも目黒くんからのお誘いをスルーする。

目黒｢ねえ、今日一緒にご飯食べようよ｣

｢だーかーらー、一緒に食べないしデートも行かない私目黒くんのこと全然知らないし！！｣

じゃあってそのままの流れで目黒くんに別れを告げたはずなのにズカズカと教室に入ってくる。

他のみんなはそりゃえ？って顔してるし。

｢ …… なんで入ってくんの｣

目黒｢ここの学校、別に他クラス入っても怒られねえけど？｣

私が席に座ると

目の前で机に腕を置いてそこに顎を乗せれば上目遣いで私のことを見てくる目黒くん。

…… 女の子みたい。

｢はあ、他のみんなにも勘違いされるから｣

目黒｢別にいーっすよ、勘違いされても｣

言葉チョイスミスった。

そりゃ今の目黒くんならその返ししてくるに決まってんじゃん … 。