今日俺とデートしませんか【黒】 (ページ3)

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あれから結局ろくにお弁当も食べられずに5時間目が始まった。

しかもよりによって眠い先生の授業だし。

私は運がいいのか席替えは窓際の1番後ろで。

ここから見えるグラウンドの景色が好き。

今日はどのクラスなんだろ、

じーっと見てたらどうやら男子たちがサッカーしてるらしくてその中でもずば抜けてる子がいる。

｢ …… ん？｣

あの髪型にあの身長 …

顔はハッキリ見えないけど絶対目黒くんだ。

サッカー上手いんだ。

経験者じゃないしサッカーとは無縁の生活送ってきたけどディフェンス何人も1人で抜いてゴール決めてたくらいだしよっぽどなのかな。

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乃亜｢ねえ、今日どうする？｣

｢あー、私6時からバイトだからそれまで付き合って｣

乃亜｢じゃあ駅前のカフェでいい？｣

放課後はほとんど乃亜と出かけてる。

お互いのバイトまでの時間潰しに付き合ったり何も無い日は駅前にあるショッピングモールで遊んだり。

高３になったら受験で忙しいと思うから

今のうちに思う存分楽しもうって言う考え。

乃亜｢でさ〜その男がクズすぎて！！｣

｢へえ、また駄目だったの？｣

乃亜｢またって … んまあそうなんだけどね？｣

年中無休で彼氏を探してる乃亜。

この前イケメンからDMが来たとかなんとか言って2人で出かけたらしいんだけど最悪の結果だったみたい。

私からしたら乃亜は本当に可愛い。

ビー玉のような目に透き通った白い肌。

色素が薄いせいか髪も茶色くて。

真っ黒な私は乃亜のその綺麗な髪が羨ましい。

乃亜｢ Aも誰か探したら？｣

｢いやいいよ、今バイトで忙しいし｣

乃亜｢違うじゃん！あんた今日デート誘われてたじゃんか目黒くんに！！｣

｢ …… 忘れてた、｣

あんな話嘘だと思うけど

乃亜が言ってくれなきゃ忘れてた。

どんな子かも知らないし向こうだって私の事そんなに知らないのに何が良くてあんな事言ったのかな。