今日俺とデートしませんか【黒】 (ページ14)

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乃亜｢ふーーん｣

向井｢ふーーん｣

｢な、なに … ？｣

乃亜｢いや別に？ねえ康二？｣

向井｢おん、別になんもないで？｣

あれから目黒くんとその場でばいばいして

私は応援席に戻ってきた。

すると1番前でいい場所取ってるのあと向井くんとばっちり目が合って隣座らせてもらうことに。

乃亜｢にしても目黒いいよね、足長いし早いしみんなから注目されんじゃない？｣

でなんであんたは隣にいるわけ。

乃亜がそう言うと向井くんはしょんぼりとしながらも2人であーだこーだ言い合いが始まって。

この2人、なんだか微笑ましい。

乃亜｢あ、始まるんじゃない？｣

乃亜が指さす方向を見ると選抜リレーに選ばれた人達がぞくぞくと集まってきてコースのジャンケンやバトンが配られ始めた。

｢うわあ …… なんか緊張する、、｣

向井｢その形の汚いリボンどうにかならん？｣

向井くんが隣でそんなこと言ってたのも気が付かないくらい目で彼のことを追っていて、

背の高い彼はずば抜けて目立っている。

向井｢てかAちゃんいつの間にめめとハチマキ交換したん？｣

乃亜｢そうそう、それ聞こうと思ってた｣

｢ …… なんで知ってんの？｣

向井｢見たらわかるわその汚いリボンもそうやしさっきからめめずっとハチマキ触っとるし｣

絶対バレてないと思ってたのに。

だからさっきあんなニヤニヤしてたんだ。

バレてるって思うとなんか恥ずかしくて、

一気に顔が赤くなっていくのがわかった。

向井｢あ、みんな来たで！！｣

第一走者の人が準備し始めて

周りにいる人たちはその場に座ってる。

妙に漂う緊張感。私出ないのに手汗半端ない。

_________ 〝位置についてよーいどん … ！〟

そしてスターターピストルの音が大きく鳴り響くと同時に最後の選抜リレーが始まった。