非モテ.35 ページ4
「私は迷子になるような馬鹿です」
「月島くん、人の後ろに立ってアフレコするのやめようか、それにお前背が高いから隠れ切れてねーよ」
「え？ Aさんが小さすぎて笑える？ 」
「だから耳仕事しろって」
「なんですか迷子の迷子の猫」
「あ、もう名前も読んでくれないのね」
人でごった返したホームの真ん中で月島と二人。
丁度3分くらい前だろうか、人の流れに乗ってみんなから離れてしまったのは
周りを見渡しても人。下を見ても人の足。
唯一人が居ないのは上だけで、でも上だけを見てたら周りが見えない
ぶつかってぶつかられて、挙げ句の果てには舌打ちなんかされちゃって
「ちょ、あんたどこいってんですかっ」
しゃがみ込みそうになった時、誰かが私の腕を引いた。
「お前月島ぁぁぁどこ行ってたんだよ迷子とかホントなんなの」
「ブーメランですね」
人混みの中、背の高い、しかも金色の髪の君はよく目立って
憎たらしいほど嫌そうな顔で私の手をしっかりと掴んでいる。
「よかった、月島が居て」
そう言うと月島は急に私の方を向いてくれ無くなる。
「・・・僕も焦ったんですよ」
まだ握られている手で、月島の手を軽く握り返すと、彼の手との大きさの違いが痛いほどわかる。
「また、手を伸ばすのが遅かったら、あんた勝手にい無くなりそうで、次は線路の上に落ちてたらって思うと立ってられ無くて」
私を見ていない彼は優しすぎて不器用だ。
「大丈夫、だってきっと月島が見つけてくれるから」
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おかか - 及川さんのところ泣いちゃいましたすごく素敵な作品でした!!ありがとうございました!!!! (2020年7月12日 19時) (
レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
すいか(プロフ) - あるふぁ@猫さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます。 (2016年5月13日 23時) (レス) id: 9503c33a3e (このIDを非表示/違反報告)
あるふぁ@猫(プロフ) - 泣きました(´；ω；｀)すごくいい話ですね！更新頑張ってください！ (2016年5月12日 20時) (レス) id: 7a1a6ed2e9 (このIDを非表示/違反報告)
すいか(プロフ) - ミケ猫さん» ありがとうございます！(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2016年3月18日 19時) (レス) id: 9503c33a3e (このIDを非表示/違反報告)
ミケ猫(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2016年3月2日 20時) (レス) id: b22aec6e7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいか | 作成日時：2015年8月22日 13時
