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いつかの君と ページ44

先生に探し物を頼まれたオレ達は、理科準備室で色々と漁っていた
たまたま近くにいたクラスメイトである女子生徒も道連れになり、二人で探している形だ

それにしてもここぐちゃぐちゃにし過ぎだろ。どんだけ散らかってんだよ。元の位置に戻すぐらいしろよな…ったく
理科準備室、という事もあり当たり前だが人体模型やホルマリン漬け等も置いてある。不気味だ。正直に言って今すぐここから出たい

更にここはあまり光が刺さない為、薄暗く不気味さが増している。時刻も夕暮れ時。下校時刻だ
さっさと頼まれた物を探し出してここから早く出たい、そう思っていたのに

ガチャリ
と鈍い音と共に部屋に小さく響く
…嫌な予感がした

シ「おい、嘘だろ!?」

ガチャガチャと乱雑にドアノブを回したり、扉を押したり引いたりしてみたがビクともしない

貴方「?どうかしたの?」
シ「あ、いや、閉じ込められたみたいで…」
貴方「閉じ込められた!?」

どうやらオレ達は理科準備室に閉じ込められてしまったらしい



私達が理科準備室に閉じ込められてから恐らく数分
彼、如月伸太郎は普段の様子から想像もできないほど怯えていた

貴方「あの、大丈夫?」
シ「大丈夫な訳ねぇだろ!」

あ、はい。ですよね。全然大丈夫そうに見えないもん
それにしても驚いた。如月くんがこんなにも怖がりさんだったとは。いやはや、実に驚きだ。驚き桃の木山椒の木!

貴方「もしかして怖い?」
シ「は!?んな訳ねぇだろ!…す、少し苦手なだけだよ」

そんな顔面蒼白にして冷や汗たらたらで言われても説得力ないんだけどなぁ…男が怖がるのはカッコ悪い、とか思ってるのかな。怖いものは人それぞれだし、男も女も関係ないと私は思うんだけど

その様子を見てふと頭に昔の記憶が蘇る
そう言えば昔、同じように暗い場所に閉じ込められた事があった気がする
一緒に閉じ込められていた同じ歳の男の子も、今の彼の様に強がっていたっけ。何だか懐かしいな

もう十年ほど前の事の為、断片的にしか覚えていないし、名前も、顔も覚えてないけど
どこか彼があの時の君と重なった

いつかの君と 2→←写真 2



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設定タグ:カゲプロ , シンタロー , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ユキ(プロフ) - ☆最高☆ (2022年5月5日 10時) (レス) @page34 id: aab5d4a87b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - _:( _ ́ཫ`):_<尊死 (2022年3月7日 14時) (レス) @page32 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - またリクエストするかもしれません!その時はよろしくお願いいたしますm(_ _)m更新頑張ってください!ネタに困ったらレスしてくださいね! (2022年2月26日 0時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - リクエストに応えていただき本当にありがとうございます!またニヤニヤしながら見てました← (2022年2月26日 0時) (レス) @page30 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 如月将美さん» はい!そうです!バッチリです! (2022年2月22日 23時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月将美 | 作成日時:2021年10月11日 18時

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