事故ちゅー 3 ページ37
シ「も、もしかして昼のやつの事か?」
貴方「やっぱりしてたんじゃん」
シ「あ、アレはだな…!」
誤解だ、事故だ、当たっていない、と誤解を解こうとするも逆効果
貴方「私にはしてくれたこと、ないくせに、」
シ「だから、」
貴方「だったら私と別れてアヤノちゃんと__」
オレの話に聞く耳を持たないAの唇を半ば無理やり奪う
片手で手首を掴み、逃げられないようにもう片方の手で後頭部を固定
ちゅっ、と少しわざとらしく音を立て唇を離すとパクパクと金魚の様に口を動かす姿が目に映る
ファーストキスをこんな形で奪ってしまった事に若干の罪悪感を覚えたがこれはAが悪い
シ「オレの話聞けって」
貴方「っ…何、して」
シ「昼のは事故だって。オレが躓いて、たまたま近くにいたアヤノと一緒に倒れ込んだだけ。ぶつけないように咄嗟に後頭部を抑えたからAが見てた角度的にキスしてた様に見えてたかもしれねぇけど、当たってねぇから」
落ち着かせる様にゆっくりと、聞こえるようにハッキリと話すも、信じてくれていない様で不安そうな表情
貴方「何もしてくれないのに、そんなの信じられない」
シ「それはだな…」
貴方「私から誘っても、はぐらかすじゃん」
それは照れくさいからであり決してAが嫌いだとか、好きじゃないとか、冷めたとか、したくないとかではない
貴方「私は、ずっと、待ってるのに、シンタローは、いつまでたっても…んぅっ!?」
言葉は途切れ途切れ。嗚咽が混じりつつ涙目で話すAの姿を見ていたら今まで我慢していた自分が馬鹿らしくなった
先程とは違い、何度も何度も角度を変え桜色の小さな唇に口付けをする。これでも分からないと言うなら、もっと深いのをしてやろう
貴方「しん、たろ、やめっ、」
シ「…して欲しいん、だろっ、」
今までしてやれなかった分。我慢していた分全部詰め込んだ甘いく、蕩けるような大人なキスを
それは数分間続いた。さすがに苦しそうだったので唇を離すと、肩で息をしている姿が目に入りハッと現実へ引き戻される
なんて事してしまったんだ。いくらなんでもやり過ぎた。謝ろう。そう思い口を開きかけた時だった
貴方「まだ、足りない」
ぎゅっ、とジャージの袖を握り、上目遣い。口からはどちらのものか分からない銀色の糸
そんな姿でのお誘いを断る理性なんて今のオレには持ち合わせていなかった
シ「どうなってもしらねぇから」
ギシ、と軋んだソファーと共に無抵抗なAを押し倒した
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - ☆最高☆ (2022年5月5日 10時) (レス) @page34 id: aab5d4a87b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - _:( _ ́ཫ`):_<尊死 (2022年3月7日 14時) (レス) @page32 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - またリクエストするかもしれません!その時はよろしくお願いいたしますm(_ _)m更新頑張ってください!ネタに困ったらレスしてくださいね! (2022年2月26日 0時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - リクエストに応えていただき本当にありがとうございます!またニヤニヤしながら見てました← (2022年2月26日 0時) (レス) @page30 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 如月将美さん» はい!そうです!バッチリです! (2022年2月22日 23時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:如月将美 | 作成日時:2021年10月11日 18時