卒業式 2 ページ32
確認をする様にチラリと横目でシンタローの制服を見るとボタンが1つ無くなっている
わぁ…ヤバい。本当に貰っちゃったんだ、私
貴方「コレをシンタローだと思って引越し先でも頑張るね!!」
シ「な、なんか複雑な気持ちだな、それ」
3年間着込んだ服のボタンだよ?
しかも、好きな人の
もう気持ちなんか伝えなくなっていいや。なんて、そんな風にさえ思えた
シ「卒業式が終わったらもう行くんだよな」
貴方「…うんそうだよ、車乗ってそのまま!」
卒業式終了後即引っ越す事になっている
本当に残された時間は僅かだった
シ「…だよ、な」
貴方「?」
なんだかシンタローの様子がおかしい
いつもの仏頂面の彼ではない
どこかソワソワしていて、目線も泳いでいた
貴方「なになに?どうした?もしかして私が引っ越しちゃうの寂しい?なーんて…」
シ「…うん」
貴方「え?」
軽い冗談のつもり。ノリのつもりで言ったのだが
予想外の返答に戸惑う私
寂しい?シンタローが?あのシンタローが?
シ「…待ってる」
貴方「へ?」
シ「…Aがここに帰ってくるの待ってるから。だから…絶対帰ってこいよ。約束」
スっと小指を前に出される
貴方「…うん。約束」
そっとシンタローの指に絡める
『帰ってこい』まさかそんな事言われるなんて思いもしなかった
そんな事言われたら勘違いしちゃうぞ、コノヤロウ
シ「あぁ、あと最後に1つだけ」
貴方「…何?」
__オレ、Aの事好きだから。向こうで彼氏作んなよ
帰ってくる時、迎えに行くから
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - ☆最高☆ (2022年5月5日 10時) (レス) @page34 id: aab5d4a87b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - _:( _ ́ཫ`):_<尊死 (2022年3月7日 14時) (レス) @page32 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - またリクエストするかもしれません!その時はよろしくお願いいたしますm(_ _)m更新頑張ってください!ネタに困ったらレスしてくださいね! (2022年2月26日 0時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - リクエストに応えていただき本当にありがとうございます!またニヤニヤしながら見てました← (2022年2月26日 0時) (レス) @page30 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 如月将美さん» はい!そうです!バッチリです! (2022年2月22日 23時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:如月将美 | 作成日時:2021年10月11日 18時