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年越しお泊り会 2 ページ20

12月31日
大晦日

私は彼の家に半ば無理やり泊まらせて欲しいと頼み込んだ
年越しお泊り会的な感じだ。勿論ちょっと下心はあった

だって付き合って早3年ほど経ったというのに大人の階段をまだ上っていないのだ
手を繋ぐのも、ハグも、キスだってそれなりに時間はかかったが、既にしている。…まだ慣れないが

それなりの雰囲気には何度もなった事がある
でも、彼は触れる寸前で手を引っ込めて目線を逸らし、距離をとる
その度にチクリと胸の奥が傷んだ

私に触れたくないのか、と
私にはそんなにも魅力がないのか、と

確かに彼のPCフォルダに隠されている綺麗な女の人達のように私はボンキュッボンとスタイル抜群で、スラリとした脚ではない
でも、仮にも私は彼女なのだ
彼氏にそういう事をして貰えないというのは、自信がなくなる

少し恐怖もある。初めては痛いと聞くし、やっぱり怖い
でも、それ以上にもっと近づきたいのだ

だから今日はこうやって彼の部屋で寝たい。同じベッドて寝たい、とワガママを言った
そうすればいくらなんでも触れてくれるんじゃないかと、甘い期待を胸に

でも彼は最初リビングで寝るだの床で寝るだの色々言っていた。が最終的には渋々と言った感じで同じベッドで寝る事になった
…そんなに嫌だったのかな

不安が積み重なりとうとう口から少し弱音がもれる
何かしたいとは思わないのか、と。流石にしたくないのかとは恥ずかしくて言えなかった
…何がしたいのかは、察して欲しい

少し間が空いたが彼は言った
してもいいのか、と
私はどう答えたらいいのかが分からなかった。何と答えるのが正解なのか、分からなかった
折角のチャンスだと言うのに、何も答えることが出来なかった

あぁ、もう私達はこのままなのかな。なんて諦めかけたその時ふわりと彼に包まれた
すっかり馴染んでしまった彼の匂いが包み込む

突然の事にピクリと反応してしまうも、腹部に回された手にそっと自分の手を重ねた。温かかった

いいんだな、と確認を取るように彼は呟く
それにも私は答えることも、頷くことも出来なかった
それをYESと捉えたのか、彼は私の首に顔を埋めた

首筋に髪の毛が触れる度に擽ったくて甘い声が漏れる
ちゅっ、とわざとらしく音を立てて吸い付かれたり、噛みつかれたりされる度にビクンと大袈裟に跳ね上がる

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設定タグ:カゲプロ , シンタロー , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ユキ(プロフ) - ☆最高☆ (2022年5月5日 10時) (レス) @page34 id: aab5d4a87b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - _:( _ ́ཫ`):_<尊死 (2022年3月7日 14時) (レス) @page32 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - またリクエストするかもしれません!その時はよろしくお願いいたしますm(_ _)m更新頑張ってください!ネタに困ったらレスしてくださいね! (2022年2月26日 0時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - リクエストに応えていただき本当にありがとうございます!またニヤニヤしながら見てました← (2022年2月26日 0時) (レス) @page30 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 如月将美さん» はい!そうです!バッチリです! (2022年2月22日 23時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月将美 | 作成日時:2021年10月11日 18時

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