プレゼント 6 ページ18
シ「…大切にしますね」
貴方「これから背も伸びると思って少し大きめのやつ買ったから大きいかもしれないけど」
先輩らしい気遣いだった
貴方「じゃ、じゃまた年明け学校でね！良いお年を！」
気づけば別れ道まで来ていた用で、オレの家とは別方向へと行ってしまう
シ「A先輩っ！！」
オレにしては随分と大きな声をあげたと思う
そのせいか、先輩も驚いた様に振り返る
シ「その、先輩にはいつもお世話になってますし、さっきプレゼント貰っちゃいましたし…えっと…と、とりあえず受け取って下さい」
半ば強引に小さな紙袋を渡すと、戸惑いながらも受け取ってくれた
シ「腕時計、壊れたって言ってたので…先輩っぽいの選んだんっすけど」
貴方「！あ、ありがとう…でも、こんなもの貰っちゃっていいの…？高かったんじゃ…」
シ「あぁ、別にそんな高価な物じゃないんで、気にしなくていいっすよ」
高かった訳でもないが、安かった訳でもない
でも、そんな事はどうだってよかった
喜んでくれたのなら、それで
＊
時計なんて私の買ったジャージより高いに決まってる
こんな事なら財布とか、もう少しいい服とか買うべきだった
でも受け取らないわけにはいかない。そっちの方が申し訳ない
少々遠慮がちに受け取ると、普段滅多に笑わない彼の口が弧を描く
高くないと彼は言った
けど私は知ってる。小さな袋に書かれたブランド名は、けして安くない事を
今日壊れちゃったやつみたいならない様に大切にしなきゃだな
シ「じゃ、じゃ…その、良いお年を」
ぺこり
と軽くお辞儀をして歩き出す彼の手を握る
振り払われない様にちょっと強く
貴方「ありがとう！大切にするね！！」
シ「ぁ…ぉ、は、はい」
顔を真っ赤にする彼を見ていたら、自分も急激に体温が上昇した気がする
貴方「じゃ、気をつけて帰ってね！」
体温を下げるため、少しだけマフラーを下げてその場から逃げる様に走り出す
冬の冷たい空気が心地よかった
シ「先輩もお気を付けて」
そんな彼の言葉は駆け出し始めた彼女の耳には届かなかった
＊＊＊
＊＊
作者より
めちゃくちゃ長くなってしまいました。ごめんなさい
シンタローが後輩の話って書いてなかったなーと思って後輩くんにしてみました。
年末年始のお話は浮かべば書きます。
その他リクエストお待ちしております。
評価もポチッとお願いします。
皆様も素敵なクリスマスをお過ごしください。
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ユキ(プロフ) - ☆最高☆ (2022年5月5日 10時) (
レス) @page34 id: aab5d4a87b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - _:( _ ́ཫ`):_<尊死 (2022年3月7日 14時) (レス) @page32 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - またリクエストするかもしれません！その時はよろしくお願いいたしますm(_ _)m更新頑張ってください！ネタに困ったらレスしてくださいね！ (2022年2月26日 0時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - リクエストに応えていただき本当にありがとうございます！またニヤニヤしながら見てました← (2022年2月26日 0時) (レス) @page30 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 如月将美さん» はい！そうです！バッチリです！ (2022年2月22日 23時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月将美 | 作成日時：2021年10月11日 18時
