脇目も振らない話 (ページ4)

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遺書ページ4

※夢主ちゃんの死ネタです
苦手な方はUターン推奨です
文字の大きさは『小』で読む事を推奨してます

＊

その日私は遺書を書いていた
別に今すぐに死のうとしている訳ではない

本当に死にたいと思った時は遺書なんて書いてられないような気がしたから、今書こうとしているだけだ

私は明日にでも死んでもいい
そう毎日思うくらい人生が辛かった。しんどかった
全く楽しい事が無かった訳ではなかったが、それでも辛かった。死にたいと思っていた

でも、死ぬのは怖かった
だからズルズルとここまで生きてきてしまった

貴方｢ん～こんなもんかなぁ｣

だからいつ死んでもおかしくない私
その"いつか"がいつ来てもいいように今日書こうと思い立ったのだ

次々と書き終えていく
家族と数人の友達を書き終え残りは最後の1人

だが最後の1人が難しい
何故か1文字も書けていない
何でだろう…書きたい事は沢山あるはずなのに

貴方｢とりあえず今日はもういいや、これだけ書いて続きはまた今度書こうっと｣

1番伝えたかった一言だけを書き終えると時刻は2時になっていた
明日は予定がある。寝坊しないようもう寝よう

＊＊
その日は平凡で
特に代わり映えのない1日だった

用事を終わらせ、珍しく機嫌が良かった私
鼻歌なんて歌いながらいつも通らない道を歩いていて少し遠回りした帰り道

だが、世の中とは。人生とは理不尽なもので
こういう日に限って不幸が起こるのだ

私は交通事故にあった
＿＿＿＿享年16歳だった