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本当の気持ち 3 ページ29

シ「…離せよ」

痺れを切らしたシンタローが口を開く
それでも私は何も言うことができなくて
変わりに涙が零れ落ちた

シ「何で泣くんだよ」
貴方「…ごめん」

ようやく出てきた言葉は謝罪の言葉で
そんな事が言いたいんじゃないのに

シ「…謝るなよ」
貴方「ごめ…うん」

怒ってる…よね
勝手に引き戻して
勝手に泣き出して
自分勝手で、ごめん

…こんな私でごめん

貴方「私、今回の人も、前回の人も、本当は…その、好きじゃなかったの」
シ「は?」

意味が分からない
とでも言いたげな顔
まぁ、当たり前か

貴方「本当の好きな人と結ばれないなら、他の人と付き合って忘れようと思って
カッコイイ人と付き合えば、忘れられるかなって」
シ「…それが本当だとして、何でオレにそんな事言うんだよ」

シンタロー頭いいくせにこういう所は察しが悪いんだね
…そういうところがシンタローらしくて好きなんだけど

貴方「普通察せない?分かってて分からないふりしてるの?」
シ「は、はぁ!?」

やっぱり本気で分からないみたいで若干キレ気味
そういう男はモテないぞ
…モテちゃ困るけど

貴方「誰にも言うつもり無かったけど、相手がシンタローだから言ったの!」
シ「あっ…いや、え?」

伝わったのか。理解できたのか
みるみる顔が赤くなっていく

貴方「シンタローの事忘れる為に、こんな気持ち消す為に他の人好きになろうとしたの!!」

勢い任せで言い切った私
もうヤケクソだった

貴方「バーカバーカ!シンタロー馬鹿!鈍感!ヘタレ!」

そんな人を好きになってしまった私も本当に馬鹿だ

貴方「好きだわ!気づけ!アホ!」

目の前にいるシンタローに抱きつく
…驚きの声が聞こえるがこれくらい許して欲しい

シ「…ごめん」

そっと抱き締め返してくれる
その体温が安心できて。何よりも幸せな
待ちに待った瞬間だった

貴方「"ごめん"じゃないでしよ」

私が聞きたい言葉はそんな謝罪なんかじゃない
私が聞きたいのは_____


シ「…好きだよ、A。愛してる」
貴方「…私も」

そんな愛の囁きだ

***

kgpr10周年でしたね!めでたいですね!!
これからも続いて下さるとありがたいですね…

話が変わりますが、あと下書きネタが残り1話となってしまったので、リクエストお待ちしておりますね!
ネタが!!無いので!!

夢 1→←本当の気持ち 2



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玖瑠実(プロフ) - 毎回シンタローが尊すぎてやばい(*ノωノ)更新お疲れ様です!勉強の息抜きに読もうって思ったら、勉強どころじゃ無くなりました(笑) (2021年6月26日 22時) (レス) id: 0b0a873f46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月将美 | 作成日時:2021年4月30日 6時

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