脇目も振らない話

呪い 1 ページ20

＿＿＿＿＿初恋は呪いだ
昔そうどこかで聞いたことがある

事実、私もそうだと思う
だって自分自身が体験したからね

初恋は呪い
忘れたくても、忘れられない
消したくても、消えてくれない
私を縛り付け、離してくれない

きっと次他の誰かを好きになったとしても
貴方への気持ちは特別であり続け
忘れる事も消える事もないんだと思う

いや、他の誰かを好きになる事ですらないかもしれない
儚く撮った私の初恋
思いも伝えること無く散った初恋

ねぇ、今貴方は幸せですか？
今、どこで何をしていますか？

私はね、貴方に出会えて変われたんだよ
今生きてるのも、全部貴方のおかげなの

私は…幸せだよ
今、東京から離れて名古屋で一人暮らししてるんだ

本当は…貴方と一緒に居たかったけど
貴方の隣で笑っていたかったけど

でも、そうじゃなくても幸せだって言えるよ
あの時私にかけてくれた言葉が今でも私の心の支えなんだ

＿＿＿＿＿1人じゃない。オレが、いるから

それが例え友達や仲間としての言葉だったとしても
それでも、嬉しかった

私は1人じゃないんだって
貴方は私の味方でいてくれるんだって

辛い事があっても
悲しい事があっても
寂しくても、死にたいと思っても

近くにいないけど、どこかで貴方が私の味方でいてくれてる
そう思うだけで心が少し軽くなる気がしたんだ

でも、このままじゃいけない。前に進めない
最近そう思い始めた
このままだと私を縛り付けるだけの呪いとなってしまう、と

だから消さなきゃ。この気持ちを
貴方への想いを
全部なかった事にはできないかもしれないけど
それでも…少しづつでもいいから、確実に

なのに
そう、決心したはずなのに
ねぇ、どうして？
ねぇ、なんで？

…ここにいるはずのない、いるわけがない

貴女「しん…た、ろ…？なん、で」
シ「…おう。久しぶりだな」

貴方がここいるのですか？

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