脇目も振らない話 (ページ11)

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誕生日(夢主) 3 ページ11

次の日
朝からメカクシ団の皆は飾り付けやらなんやらでドタバタしてた

私も手伝おうとしたのだが『主役は座ってて』と言われてしまい今現在暇してる

じっとしてると緊張でどうにかなりそうだから動きたいんだけどなぁ

あーどうしよう
告白、いつ言おうか。終わってから？始まる前？
いや、そもそもしないって言う選択肢も…

キ「A」
貴方「ひゃい！！」

突然キドから名前を呼ばれ飛び跳ねる私
うわ、変な声出た。めちゃくちゃ恥ずかしい

キ「悪い。驚かせるつもりはなかった」
貴方「ううん、私がぼーっとしてただけだから平気！何か用だった？」

キ「これから買い出しに出かけるんだが…Aの好きな物を作ろうと思ってな。何が食べたい？」

好きな物か。なんだろ
キドの作るご飯なら何でも好きなんだけど
そうだな…

貴方「ん～久しぶりにキドが作ったハンバーグ食べたいな！！」
キ「ハンバーグだな。分かった。腕によりをかけて作る」

ニカッと眩しい笑顔を見せる
あぁ、キド…きっといい奥さんになるよ…

キ「じゃあと数分したら出かけるから、シンタローと留守番よろしくな」
貴方「…え？」

今、なんて？
シンタローと留守番？
まさか2人で留守番とかじゃないよね？

キ「？どうかしたか？」
貴方「え、えっと…もしかしてシンタロー以外の皆出かけちゃう感じ？」
キ「そのつもりだったが…何か問題があるのか？」

問題大ありです。キドさん
問題しかないです

どうしよう。何か、何か2人きりを避ける理由は無いのか
そんな事を必死に考えていると、遠くで何やらカノがこちらを見ているのに気がついた

そして私と目が合うとグッジョブポーズをかます
ウインク付きで
アイツ、絶対確信犯だ。間違いない
後で覚えとけよ

キ「問題ないならもう出かけるな」

私は静止の言葉もかけることはできず、ただ皆が出ていくのを見守るだけだった

キ「じゃ、留守番頼んだぞ。シンタロー、A」

その言葉を最後に皆はアジトを後にした