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誕生日 ページ2

今日は4月30日
如月伸太郎の誕生日

この日の為に私は短期バイトをした
その稼いだお金でシンタローへのプレゼントを買うために
何ヶ月も前から悩んで悩んで選んだプレゼント
喜んでくれるかな、なんてこの数日は考えながら当日を待っていた
だがいざ当日になり、本人を目の前にすると緊張で渡せずに時間だけが過ぎていった

もう私以外の皆は渡し終えたようだった
今は団員の皆と談笑している

彼は照れくさそうにしながら皆からのプレゼントを受け取っていた
私もあの流れで渡せばよかった、とつくづく後悔
タイミングを見計らってこっそり…とかなんて言い訳して

渡せなかったら意味ないじゃん、馬鹿か私。大バカ野郎
と言うかプレゼントどころか『おめでとう』の一言すらさえ言えてない

隅の方でキドが作ってくれたいつもよりちょっぴり豪華なご飯を食べていた
うん。相変わらず美味しいなぁキドのご飯

シ「A、今日体調でも悪いのか?」
貴方「へ?」

先程まで皆と話していたシンタローが私の隣に腰掛ける

シ「今日ずっとそこにいるし、体調でも悪ぃのかな…って思って。無理とかしてねぇか?」
貴方「そ、そんな事ないよ!ほら、ご飯も食べれるくらい元気だよ!大丈夫!」

どうやら心配させてしまっていたらしい
…申し訳ない

シ「それならいいけど…無理、すんなよ。もしあれなら家まで送るし」

そう言ってまた皆の所へ戻ろうとするシンタローのジャージの裾を無意識に掴んでしまった

シ「?A?」
貴方「あ、えっと…その、たっ誕生日おめでとう!!ちょっと今更だけど」

裾は掴んだまま。うつむき加減に話す

シ「お、おう。ありがとな」
貴方「あとね、プレゼント。プレゼント買ったの。受け取って…?」

そっと裾から手を離し、後ろに置いてあった鞄からプレゼントが入った紙袋を取り出した

シ「…!!あり、がと…!」
貴方「気に入ってくれると嬉しいな」
シ「た、大切にするな!絶対!」

絶対大切にする、か。嬉しいな
そんな事言ってくれるなんて

貴方「喜んでもらえて何よりだよ。でもあんまり期待はしないでね?」
シ「好きな奴から貰ったプレゼントなら何でも嬉しいに決まってんだろ」

誕生日 2+イラスト→←本編に入る前に



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玖瑠実(プロフ) - 毎回シンタローが尊すぎてやばい(*ノωノ)更新お疲れ様です!勉強の息抜きに読もうって思ったら、勉強どころじゃ無くなりました(笑) (2021年6月26日 22時) (レス) id: 0b0a873f46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月将美 | 作成日時:2021年4月30日 6時

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