脇目も振らない話 (ページ25)

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好きな人の好きな人 2 ページ25

シ「んで最後のヒントは＿＿＿」

この流れだと『同じクラスになった事ある』もしくは『なった事がない』的なパターンかなと思い聞き流そうとした

シ「今年に入って隣の席になった事ある人」
貴方「え」

反射的にとぼけた声を出してしまうも、すぐに平常心を取り戻そうとする私

だがポーカーフェイスは苦手なもので
なんて言えばいいのか分からずに黙り込む

だって
だって今シンタローは『今年に入って』と言った

今年に入って席替えしたのは1度だけ
つまり、前隣の席だった楯山文乃さんか
今隣の席である私の2択なのだ

反対側の隣の席の可能性もあるが
反対側の隣の人と話している所は見た事がない為可能性は低い

貴方「ってことはシンタローの好きな人は楯山さんか！」

ここで『えぇ〜もしかして、私？』とかなんとか言えちゃう様なメンタルなんてもの母親の胎内に置いてきた

だが私のそんな回答に対して大きな溜息をつくシンタロー

シ「はぁあ…やっぱそうくるよな」

どういう意味だ？
意味が分からない。そうくる、って？
それって楯山さんじゃないって事？

シ「自分かもしれない、って選択肢はAにはねぇーのかよ？」
貴方「…え？」