【₡R】隣の席は問題【drm】 (ページ7)

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drm side

サボり魔で校則破るような俺からすれば生徒会なんて邪魔でしか無いし好きとはとても言えなかった。

新学期に入って2年になって、新学期初日からいつも通り遅刻した…と思ってた。

校門の前に生徒副会長らしき人物が立っていた

どうやらギリギリまで仕事をしていた様子

彼女には見覚えがあった。

………あー、そうだ生徒会長と話してるんよく見かけるわ

ほんと、チラッとやけど。

昨日までの俺だったらダルいからって学校サボってたと思う

でも何でやろ、初めてハッキリ見た生徒副会長の彼女に惹かれて

『っあの！今って遅刻ｽｶﾈ…』

A｢……えぁ、｣

話しかけてもうて、

彼女はしばらく目を見開いたあと口を開いた

A｢…まぁ、遅刻は見逃しますよ｣

『ホンマ?!良かった…』

台詞はホンマ、バカダサいとは思う…けど！

けど話しかけた事に後悔はなかったからまあ良しとする。

A｢今回だけ、“特別”ですよ｣

“特別”

そう言われた時何故か腕を掴んで言ってしまった。

『…他の奴の遅刻も許しとるん？、』

咄嗟に出た言葉、でも俺にはわかる。俺が気になったのは『他の奴も特別扱いしてるのか』、について。

俺が放った言葉の意味を俺自身がそう認識したから、

A｢…？いえ、貴方が最初で最後です。｣

A｢では、遅刻には気おつけて。｣

よく考えれば『他の奴の遅刻も許してるのか』、だけだとそのままの意味で受け取るよな、って思う。

それでもその時の俺は『最初で最後』って言われたのが嬉しくてたまらんかって、

彼女が校門扉を開けて中に入っていけば、力が緩んだかのように学校の壁にもたれかかる。

『…っ、』

あー絶対顔赤いやんダッサ…

名前もクラスも知らないけど、今日だけなのかなんなのか分からんけど

めっちゃくちゃ好き、それだけはわかる

頭がパンクしてしばらく動こうと思えなかった。