【₡R】隣の席は問題【drm】 (ページ3)

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『…まぁ、遅刻は見逃しますよ』

学校に来るかも怪しい彼が目の前に居る事に驚きを隠せない。

動揺して声を絞り出したものだから遅刻を見逃してしまった、

言ってしまった手前、取り返しはつかないだろう。

｢ホンマ?!良かった…｣

『今回だけ、特別ですよ』

そう言って彼に背を向ければ腕を掴まれた

｢…ｯ他の奴の遅刻も許しとるん？、｣

『…？いえ、貴方が最初で最後です。』

『では、遅刻には気おつけて。』

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ロファーで歩く音が廊下に響く。

さっきの質問は何だったのだろう。アイツ願えば遅刻許すぞ、的な事を広められるのだろうか

それは面倒だし避けたい。何故許してしまったんだ、バカ。

と軽い反省会をしながら教室のドアを開ける。

『おはようございます…？』

席が違う…？

担任｢あぁA、席替えしたんだ｣

あそこの席だ。と言いながら担任が指差したのは窓際の1番後ろ

隣の席は空いている。

まさか、まさかね、自分を催眠するように言葉をかけながら席に着く。

｢遅れましたァ！！｣

勢いよくドアを開けて叫んだのは先程まで話していた問題児の彼だった。