近侍からの愛が重すぎる。 ページ1
「おはようございます!!」
頭上からの明るい声で、一日が始まった。
二度寝しようと目を瞑ると、ゆさゆさと全体を揺らされる。
「あるじさま、あるじさま!おきてください!!あさですよ!」
『今剣....もうちょい寝かせて....頼むから....』
「だめです!きょうは、きんじをきめるひですよ!」
『そうだね...近侍を決める日だn.....近侍ぃ!?』
「あ、おきた!」
今剣に抱きつかれながらも、必死に頭を働かせる。
うちの本丸は週に一回、近侍を変えるという決まりがある。
そんなに変えんでもええやろって話なんだけれども、そうしないと文句を言われるのだ。
...主に、“あいつら”に.....。
「あるじさま、いきましょう!こんどこそぼくをきんじにえらんでくださいね!!」
『あー...えっと...まぁ....』
軽々しく「うん」と言えないのが、今剣の....いや、今剣達の怖いところ。
何をされるか分かったもんじゃない....!!
.
.
.
「!おはようございます、主」
律儀に頭を下げるのは、私が一番警戒している人物....
『....おはよう、長谷部』
へし切長谷部である。
『もうみんな集まってる?』
「はい、集めておきました」
.....気のせい...じゃないな。長谷部から、期待の目で見つめられている。
止めてくれ....今日は長谷部を選ぶつもりはないんだ...!いや、これからもないけど。
なんてため息をつきながら、庭に出る。
「!!主!!!」
『ぐぇっ!か、加州....苦しい.....!』
「ねぇねぇ主!今日こそは俺を近侍に選んでくれるよね!?」
「え〜!ダメ!あるじさん、ボクだよね?」
「ぼくじゃないとだめです!!」
『もう決まってるから静まれぃ!!』
ざわざわと騒ぐ彼らを一喝し、仁王立ちする。
そして、いつもより大きな声で結果を告げる。
『今週の近侍は___________
・
・
・
小狐丸、お前だ!!』
「「えええええ!?」」
「ありがたき幸せ...!この小狐、主様の為に身を削り働きましょうぞ!」
『おお、いいから抱きつくのはやめてくれないか』
「主、ひどい!何で俺じゃないの!!もしかして、俺以外殺せば俺の事愛してくれる!?」
『物騒なこと言うな!!!』
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もへ(プロフ) - こんばんは初めまして!読ませて頂きました。とても続きが気になります!これからも無理せず頑張ってください^^ (2019年4月12日 21時) (レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 88e0097a07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ@毒占欲の人 - 全部読ませて頂きました!刀剣乱舞のヤンデレって良いですね。私も同じく書いているのですが、こんなに上手く行かないです。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8c76c836b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 全話読みました。すごく良かったです!続きが気になりますし、審神者も刀剣も共依存になっているのでは?ということも思い浮かんできます。更新頑張ってください! (2019年1月3日 20時) (レス) id: 7e18d65cd1 (このIDを非表示/違反報告)
篠霧 - ヤンデレ、ありがとうございます とっても好きです。頑張って下さい。 (2018年12月13日 21時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2018年11月12日 21時