終演 ページ49
「さて･･･主、どうする？」
鶴丸の言う「どうする？」とは、長谷部の処分について、だろう。
私は元々、長谷部を折ったり刀解するために政府に頼んだわけではない。
万が一暴れた時用、だ。
『長谷部、そこに座れ』
「････」
素直に従っているところを見ると、もう私をどうこうしようという気はないのだろう。
「主･･･俺を、憎んでいますか」
『何故？』
「っ････全刀剣が主を傷付ける存在になり、その中で俺だけが貴方に優しくすれば、貴方は俺に依存するはずだと･･･そう、信じていました」
だけどそれは、失敗に終わった。
バグが効かなかった刀剣も実際いた。ヤンデレでも優しい刀剣はいた。
････長谷部は、私に優しくは出来なかった。
「今更、貴方を純粋に想ったり、鶴丸との恋を応援します。･･･など言いませんし、当分はそんなこと思えません」
『それは分かっている』
「･･･っ、処分、してください････」
長谷部は拳を握りしめながら、泣きそうな声で頭を下げた。
私に嫌われるくらいなら、と。
････そんな姿さえも愛しい。可愛いと、そう思った。
恋なんてものではないけれど、愛があることは確かだ。
もちろんそれは長谷部だけではなく、他の刀にも。
『なら、へし切長谷部･･･お前は』
誰にも理解されなくてもいい。
引かれたって、離れられたっていい。
私は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.
.
.
〜一か月後〜
「なぁ主、そろそろ俺にも構ってくれないか？最近短刀ばかりと遊んでいるだろう？」
『はいはい･･･これが終わったらな』
「･･･にしても本当に良かったのか？長谷部の処分の内容が「主に四ヶ月近付かない」で」
『大丈夫だろう。あいつの顔で分かる』
「あー･･･」
鶴丸は苦笑いしたあと、私の頬に軽く口づけした。
「本当に、君は甘いな」
『構わないさ。それに、そんな私が好きなんだろう？』
「･･･はは！」
これは一本取られたな。
そう言って彼は目を瞑り、肩に寄り掛かった。
････いいんだよ、これで。
刀からの愛が重すぎるくらいがちょうどいい。
だって
.
.
私の刀への愛も、きっと重いだろうから。
......＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿そんなこと、
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もへ(プロフ) - こんばんは初めまして！読ませて頂きました。とても続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください^^ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 88e0097a07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ@毒占欲の人 - 全部読ませて頂きました！刀剣乱舞のヤンデレって良いですね。私も同じく書いているのですが、こんなに上手く行かないです。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8c76c836b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 全話読みました。すごく良かったです！続きが気になりますし、審神者も刀剣も共依存になっているのでは？ということも思い浮かんできます。更新頑張ってください！ (2019年1月3日 20時) (レス) id: 7e18d65cd1 (このIDを非表示/違反報告)
篠霧 - ヤンデレ、ありがとうございます とっても好きです。頑張って下さい。 (2018年12月13日 21時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年11月12日 21時
