不動行光 ページ34
『ん.....』
目を覚ますと、大きな違和感を感じた。
まさか、と慌てて布団を剥がす。
「うーん....寒い.....」
『....よ、良かった.....』
その姿を見て、安堵する。
『ほら、起きろ蛍丸。ていうかいつからいたんだ。確か今回の近侍は別の奴だったろ？』
「んぅ....？あ、おはよー...えっと、ついさっき....」
『起こしてくれたらよかったのに』
「うーんと、聞きたいことがあって」
蛍丸は不安そうに眉を下げ、周りをきょろきょろと見渡した。
....探し物か？
「ここに、国行来てない？」
『明石？いや来てない』
「じゃあじゃあ、国行の居場所知らない？それか聞かされた？」
『何も知らないけど....どうした？部屋にはいないのか？』
「うん。あの性格だし、部屋から出ることはないはず。出かけたとしたら絶対ここに来てるだろうから」
『行き先に心当たりは？』
「ない。....あっ、いやでも昨日の夜何かゴソゴソやってるなーと思って「どうしたの？」って聞いたら、「厠や。何も心配せんと寝とき」って出て行ったんだよね。...もしかして、あれって嘘、だったのかな...」
『うーん...』
確かに明石が出かけているところなんて想像できないな。
あいつニー刀だし。((
「国俊も心配してるっていうのに...もうっ」
『ほんと何やってんだろうな....』
二人で頭を抱えていると、ゆっくりと襖が開けられる。どうやら今回の近侍が来たようだ。
『いらっしゃい、不動』
「おーう。....なんだぁ？邪魔しちまったかぁ？ひっく」
『いや、大丈夫だ。不動は明石の居場所を知ってないか？』
「見当もつかねぇなぁ....ひっく...。ああ、あんたが探しに行けって言うんなら探すけどなぁ？」
『ああ、いや、そこまではしなくていい。』
首を横に振ると、不動は思い出したかのように宙を見た。
「そういや長谷部もいないんだよなぁ、昨日から」
『え...長谷部も！？』
「なーんか昨夜、部屋から出て行こうとしてて俺が声かけたら「厠だ。すぐ戻る」って言って...それっきりなんだよ...ひっく」
お互い、顔を見合わせる。
蛍丸はさっきよりも不安そうな顔で見上げていた。
“こんな偶然があるか？”
そう思っているんだろう。それは私もだ。
.....まさか、な。
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もへ(プロフ) - こんばんは初めまして！読ませて頂きました。とても続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください^^ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 88e0097a07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ@毒占欲の人 - 全部読ませて頂きました！刀剣乱舞のヤンデレって良いですね。私も同じく書いているのですが、こんなに上手く行かないです。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8c76c836b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 全話読みました。すごく良かったです！続きが気になりますし、審神者も刀剣も共依存になっているのでは？ということも思い浮かんできます。更新頑張ってください！ (2019年1月3日 20時) (レス) id: 7e18d65cd1 (このIDを非表示/違反報告)
篠霧 - ヤンデレ、ありがとうございます とっても好きです。頑張って下さい。 (2018年12月13日 21時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年11月12日 21時
