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・
健康診断を受ける為に行った病院で、俺を知っている看護師と会ったが、俺は彼女を知らない。
カルテか何かを見て俺の名前を知ったのかもしれない。
……だが、一番気になるのは
なぜ彼女は俺を見て涙を流したのだろうか
という事。
・
その夜、夢を見た。
あの看護師と思しき女性が、たくさんの藤を背に、着物を着て立っていた。
“ 思い出してください ”
彼女はそれだけ言って、すうっと消えてしまった。
待ってくれ！
俺は何を忘れているんだ！ 教えてくれ！
「______A！」
そう叫んでガバッと起き上がる。
部屋の扉から千寿郎が顔を覗かせていた。
「……兄上？ ……朝食の用意ができましたよ」
「……分かった、すぐ行く」
千寿郎が不思議がりながら戻っていく。
・
食卓には美味しそうなさつまいもご飯が。味噌汁にもさつまいもが入っている。
今日は両親が用事でいないから、どれも千寿郎の手作りだ。
「千寿郎、Aという女性を知っているか」
味噌汁を一口飲み、千寿郎に尋ねる。
千寿郎は少し間を置いて、はいと答えた。
そして
「……兄上、思い出したのですか」
と続けた。
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長篠(プロフ) - マジ卍さん» うおぉぉぉ！！！ありがとうございますぅぅううう！！！ (2020年3月1日 13時) (
レス) id: dff0e36449 (このIDを非表示/違反報告)
マジ卍 - いやぁああああ！！！！！尊いですぅぇぁあああ！！！！ (2020年3月1日 12時) (レス) id: 7c4a8840e1 (このIDを非表示/違反報告)
長篠(プロフ) - 詩さん» ありがとうございます！ (2020年1月19日 15時) (レス) id: dff0e36449 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - いいお話ですね。面白かったです！ (2020年1月19日 14時) (レス) id: 059c2de8f9 (このIDを非表示/違反報告)
長篠(プロフ) - 詩さん» ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年1月18日 21時) (レス) id: dff0e36449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長篠 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HoMePaGe/
作成日時：2019年12月15日 12時
