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杏姫は何があったかわからなかった。
突然母にリビングに呼び出され、行ってみたら家族が全員揃っていた。
そしてそこには先程まで見ていた杏姫のノートパソコンがあった。
杏姫は全てを悟り謝ろうとしたが、それは母に遮られた。
どうやら、母が操作ミスをおかし応募してしまったのだった。
父、そして兄が呆れていたが、杏姫は驚きを隠せなかった。
そしていつか聞かれるであろうことを聞かれた。
杏姫は何故アイドルになりたいのか、アイドルのどこが良いのか、自分がどうなりたいのか、家族に真剣に漏らすことなく答えた。
正直、伝えたあとは怖かった。
だが、杏姫の予想は外れ、怒られると思っていたが家族は笑顔で認めてくれた。
そして応援してくれることになった。
落ちる覚悟をしたが見事に書類審査は受かっていた。
そしてオーディションの前日。
不安で仕方がない杏姫に家族はそれぞれ温かい言葉をかけた。
そして杏姫の心が固まり、杏姫は家族の目の前で長かった髪をばっさりと切った。
家族全員驚いており、杏姫だけが落ち着いていた。
翌日、オーディションの日はやってきた。
父に買ってもらったお気に入りのバックを持ち、
母が用意してくれたご飯を持つ。
そして大好きな兄に身支度を手伝ってもらう。
そして家から出る際に笑顔で「行ってきます」と。
その後のことは杏姫自体ほとんど覚えていない。
ただ南雲杏姫は今ステージに立っている。
大好きな親友のため。
大好きなメンバーと、大好きなアイドルーになった自分で。
「み、みなさんこんにちは！ゆ、*your-dolls*のぐ、群青色担当…南雲、南雲杏姫です！貴方の心が快晴になることを願い、今日も、が、頑張らせていただきます！」
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作者名：綺星-kirara- | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/4tuki3
作成日時：2023年3月9日 15時
