第4話-Wisteria- ページ7
リ「あんまり無理しちゃダメだよ〜？」
と一声かけてから部屋を後にする。
すると少女は向かいの部屋の扉の前に立ち...、
ｺﾝｺﾝ
と軽くノックをする。
先ほどと同じくまた扉を開け勝手に入るのかと思いきや...。
？「はい。どうぞ」
中から落ち着いた声が少女に届く。
…ｶﾞﾁｬ
声を聞き少女は静かに扉を開ける。
リ「失礼します」
…ｶﾞﾁｬ
少女は丁寧に挨拶をして入ると扉をゆっくりと閉める。
そして…
リ「お兄様！おはようございます！」
？「うん。おはよう、リゼ。」
部屋の内装は先ほどの部屋と同じ黒ベースだが、黒と青でまとめられている。
その部屋に青年が一人。
青紫色のやや長めの髪。
それにややたれ目気味な紫色の目。
口の右あたりには黒子が一つ。
彼は...ミグサ・アロマージ。
少女の...リゼのもう一人の兄である。
リ「はい、おはようございます！お兄様！」
少女が挨拶を終えると、青年はゆっくりと腰を掛けていた椅子から立ち上がる。
その様子をみて少女は青年に抱きつく。
ミ「おわぁ。さすがにびっくりするね。」
リ「えへへ、だってリゼはお兄様が大好きなんだもん！」
ミ「うれしいことを言ってくれるね。でも、テンカが嫉妬するんじゃない？」
リ「そうなの？？でも、リゼはテンカお兄様もミグサお兄様も大好き！」
ミ「ふふ。ありがとね。」
青年は少し照れくさがりながらも優しく微笑み、少女の頭を優しくなでる。
毎日こんなに距離感が近いのかって？
....もちろんだ。
少女はもちろん青年...兄のことが大好きだ。
青年も少女...妹のことを大切に思っておりとても過保護である。
リ「お兄様。今日は眼鏡をしないの？」
少女はふと青年の顔を見て不思議に思う。
普段ならかけているはずの眼鏡を今日はつけていないためである。
ミ「ん？...あ、あぁ。最近仕事に落として壊しちゃってね」
リ「また〜？」
ミ「ふふ。そうだね。」
何度目だろう。
青年はよく眼鏡を壊す。
それも決まった場所で同じような壊し方をしている。
学んではいるだろう。
しかし、それ以上にドジなのである。
リ「リゼは眼鏡をつけてるお兄様も好きだけど、外してるお兄様も好き！」
ミ「そうかい？うれしいね。」
なごむ空気。
そこに破調が....。
「第4話-Wisteria-」
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神薙巫亜−かんなぎみあ−(プロフ) - 確認しました！派生作品として掲載させて頂きます！ (2022年9月28日 17時) (
レス) id: ed67e433c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺星-kirara- | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/4tuki3
作成日時：2022年9月28日 13時
