無限の未来 17th season (ページ49)

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849話ページ49

“SixTONESからは、一生離れない”

今の素直な気持ちだった。

ずっと6人と、いけるところまで突っ走りたいって。

それを聞いたスタッフさんが、7人とも、ほぼ同じこと言ってるって教えてくれた時、自分の目指す場所が、間違ってなかったんだって、自信が持てた。

彼らと同じ方を目指して、そしたら間違いないって。

それから密かに密着してもらうのは、私が掴み取ったお仕事の一つ。

「勇人～！」

勇人「おー。あれ？今日は、プライベート？仕事？」

「仕事。和にぃと、副音声。近くでは見れへんけど…あ！コンサートのチケット、ロッカー置いとくな！」

勇人「プライベートで渡せや」

しばらくコンサートの間が空いたこの期間は、デビュー曲のレコーディングやら、MV撮影や諸々が入っていた。

その合間、1試合だけいただくことのできたお仕事。

最高の舞台に立つ兄を、そばで見守ることができる、またとない機会…まぁ、仕事だけど。

亀梨「デビュー、おめでと。ツアー忙しそうだけど、大丈夫か？」

「ふふっ、ありがとう。あーあ…これで、もう和にぃたちのバック、つけなくなっちゃう」

亀梨「今度は、お前たちが後ろにつける番です」

「ん、そうね。…じゃぁ、今日もよろしくお願いします！」

22:00近くまで続いた試合。

明日は朝から広島入りで、スケジュール的には、そこそこハードだ。

でも、兄からも、大好きな先輩からも刺激を受けて、またひとつ成長できた手応えがある。

家に戻ると、樹だけが起きていて、寝ないの？って声をかければ、お前が1人じゃ寂しいかと思って、なんてサラリと言ってのける彼。

青「ほら。早く風呂入っちゃいな」

「ん…ありがと」

青「どした？」

「んーん、ちょっと…さすがに疲れたかなぁ」

ふと“仕事”という関係を抜きにして彼らと過ごす時、他のどんな空間よりも、安心をしている自分。

ほら、今だって…

青「なーに震えてんの。…なんかあった？」

「んーん…ない、と思う」

青「…わかんなくなっちゃったら、考えなくていい。放棄しちゃえ」

な？って、優しく目線を合わせて頭を撫でてくれる彼に、今日は…もう少しだけ、甘えさせて欲しい。