無限の未来 17th season (ページ18)

今日:30 hit、昨日:14 hit、合計:73,274 hit

818話ページ18

【ジェシー】

俺と、Aと、それと目黒。
3人のデビューのお祝いという名目で集まった7人。

久々の集合になったのは、事務所の同級生メンバー。

元々は、King & Princeがデビューする時に、Aが声をかけたのが始まりだった気がする。

勝利「おめでと、A。ホント…頑張ったね…」

「しょぉ、り…っ！」

勝利と一緒に通うはずだったはずの高校は、合格取り消し。

直後に決まった、SexyZoneのデビュー。

もちろんそれどころじゃなかったけど、“高校野球”っていう、新しい夢を見つけるまで、Aだって苦しかったはずだ。

赤「よし！乾杯だっ！」

「ん、よし！かーん、ぱーいっ！」

明日は1日オフだから、今日ぐらいはいいよねって、思ったよりもハイペースで飲み進めるA。

俺も、普段よりちょっとお酒が進む。

ほろ酔いになったあたりで、それぞれにアツい話が広がってて、話題はAへと移る。

「悔しかったよ、そりゃ。ずーっと、悔しいことばっか。それに、色々申し訳なかった。6人には」

「ぶっちゃけな？…もっと、早くデビューできたと思うねん。バカレアのタイミングやったかもしれんし、もしかしたら、キンプリのデビューのタイミングやったのかもしらん」

「あんまり言うたことはないけど、私がおるせいで…って、治療が続いてるせいでって、そんなんな…ずーっと思っててん」

“自分さえいなければ”

“自分が病気でなければ”

そんな風に、思いたくなくても、自然とそんな考えになってたって話。

赤「そんなこと、A…」

「うん。あんまり言わんかった…言わんくても、みんなが、“7人で”って、言い続けてくれたからやで？」

「そりゃぁ、時々は言うたけど。それでも、“Aが必要”って、そう伝え続けてくれたから、私は、自信持って、堂々と、SixTONESに全てを賭けたんよ」

お酒が入ってることもあって…というのは言い訳にして、その場にいたみんな、ポロポロ涙を流していた。

もちろん、Aも。

俺とA、それに、勝利と、小瀧と、紫耀と、岩橋と、目黒。

これから、ジャニーズのどの先輩たちより、デッカくなってやろうって誓った夜だった。