無限の未来 14th season (ページ45)

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695話ページ45

【高地】

黄「お前ら、今日は大人しく寝かせてくれよ？」

緑「さすがに2日連続はやんない。Aの体調も悪そうだし…」

朝、YouTubeの撮影をした時から、落ち着いていたように見えたAの体調。

お昼くらいから、少ししんどそうにしてたんだけど、夕方になって、やっぱりしんどくなってきたみたい。

黄「樹ー？どうー？」

青「ダメ。薬切れたらすぐゼェゼェする…。熱も高ぇんだよね」

「げほっ…ｹﾎｹﾎｯ…」

黄「だいぶしんどそうだな。一回調子戻ったのにね。どうする？病院いく？」

状況的には、病院に行ったほうがいいんだろうけど、慣れない土地の、知らない病院は、逆にAにとっては怖いだろうから、躊躇ってしまう。

家じゃないから、必要最低限の薬しか持ってきてないし、もし、昨日の明け方みたいなことが起きたら、怖い。

そうこうしてる間も、Aは机に突っ伏して、苦しそうに肩を上下させている。

「コホッ…」

黄「しんどいね…」

ヒューヒューと力なく音を立てるAの呼吸音を聞きながら、背中をさするぐらいしかできなくて、もどかしい。

近くの病院を調べているのか、樹は携帯と睨めっこ。

桃「樹、A用の冷えピタ余ってない？」

黄「あ、俺が持ってる…って、なんで？」

桃「いや、北斗…ちょっと熱出してるみたいで」

おっと、それは予想外。

Aだけならまだしも、北斗もとなると、いよいよ明日の仕事が心配になる。

「ケホッ…」

黄「A、寒い？…樹、ブランケット取って。A震えてる」

青「ん？あぁ…はい」

こんなに震えるほどの寒気となると、まだまだ上がりそうなAの熱。

徐々に肩の上下するスピードも上がってきていて、だいぶ苦しそう。

Aよりはマシ、と京本は言っていたものの、北斗の様子も気になるし…

青「A、1時間くらい頑張れる？」

黄「どういうこと？」

青「伊丹、行こう。上乗って車飛ばせば、この時間だし1時間もかかんねぇだろ」

樹が行こうと言ったのは、Aの昔のかかりつけの病院。

Aも、知らないところよりは…というように、小さく頷いた。

そうと決まれば、俺は車を飛ばすだけだ。