無限の未来 14th season (ページ32)

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682話ページ32

【ジェシー】

Aがなんかおかしい感じがするから、注意して見ててって高地に言われたけど…俺としてはそんなに変な感じしないんだよね。

河合「はい。今日もね、進行をAがお手伝いしてくれまーす」

「もー、慎がやかましいので、風磨くんチームはマイナス10ポイントでええかなぁと思ってます」

風磨「おーい！やめろー！」

ほら、いつも通りのAだもん。

高地の…取り越し苦労？ってやつな気がするんだけどね。

まぁ、何もないなら何もないでいいし。

河合「じゃぁ、最初は勝利チームからの挑戦です」

「え、かわいいー！かわいいけど、なんか嫌っ！」

河合「今ねぇ…非常にいい映像が、世界に流れております」

ジェスチャーゲームで、赤ちゃんになりきる、樹や大我を見て、進行のお手伝いもソコソコに、感想丸出しのAは、普通に楽しそう。

キャッキャ楽しんで河合くんと笑顔で話してるし、得点板の係をお手伝いをしたり、いつも通りの自由なゲームコーナーのAだ。

「ジェス、どうしたん？もう始まるよ？頑張ってね」

赤「ん？え？あ、うん、もちろんよ」

高地が言ったことに気を取られすぎて、ボケっとしていたのかもしれない。

そのせいでAに、ジェス変なの～なんて言われてしまったじゃないか。

そんなA違和感に気づいたのは、俺たちのチームの番が終わって、彼女が本高の側を離れようとした時だった。

「克樹、ごめん、ちょっと戻るね…？」

赤「…A？」

「へへっ。ジェス～、あかんやん。日本人にジェスチャーするんやから、アメリカンジェスチャーじゃ…」

赤「いや…違う、足…」

普段よりも、重そうに左足を動かすAに違和感を覚えて声をかければ、俺には気まずそうな顔を向けてくる。

そのやりとりに、俺と一緒に戻った北斗が気づかないわけもなく。

黒「痛むの？重たいの？」

「さっき、バランス崩して…ちょっとだけ痛いけど、大丈夫。耐えれる」

黒「ん。信じるよ？」

赤「ちょ、北斗！」

思ったよりもでかい声が出て、2人から“シーッ！”ってされるけど、気づいてしまった以上、俺も高地と同じように、心配になって仕方なかった。