406話 ページ6
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結論が出るまではと先延ばしにしてきたけど、練習前の勇人と落ち合って、ご飯を食べながら足の話をすることになった日。
怪我については病院に行った後に報告したから、それについては別に…という感じだったけど、今回の決断については、反応がだいぶ違っていた。
義足を外して仕事をすることには驚かれたし、少し叱られるかと思ったけど、不慮の事故であることには違いないからと、怪我自体については叱られなかった。
その場に勇人もいたのにすぐに言わなかったことは、少しだけ怒られたけど。
中居「おぉ、A〜。久しぶりですねぇ。それと…今回のこと、色々…迷惑かけたな」
「なんのことです？…私も、今からご迷惑おかけすると思うので、お互い様です。…よろしくお願いします」
中居「…大人ぶって」
大晦日に電話で話したきり、5人の誰にも会えていなかったから、肩書きのなくなった中居さんと会うのは、初めてだった。
終わったことを言ったって仕方ないと割り切った部分もあるけど…無理にでも前を向く5人の背中を見ているから。
中居「歩きにくかったら言えよ？」
「ありがとうございます」
中居「にしても器用だな」
「家だと、片足なんで。もうずっとこうだから、クラッチも慣れてはいます」
たわいもない話をしながら、試合前の選手たちと合流。
どこにいたら邪魔にならないか、どのタイミングで話を聞こうか…色々考えたけど緊張しすぎて、ずっと中居さんのそばを離れられなかった。
稲葉「おす。俺のこと覚えてる？」
「あ、はい、もちろんです！」
稲葉「一緒に戦ってくれるって聞いて、俺も嬉しかったよ！頼むね。あ！足、無理すんなよ？」
戸惑いはあったけど、代表の皆さんが話しかけてくださったりする中で、少しずつ感覚が掴めてきた。
なかなか、楽しいし、やりがいがある。
森「おおー！Aじゃん！元気？」
「友哉さん！久しぶりですー！おかげさまで。足はこんなですけど…他は元気です」
森「Aにしか、聞けないことがあるはずや。Aだからこそ、聞ける話。引き出せる魅力。最後まで、楽しもうな！」
歳の近い選手は、高校時代の私のことを知っている人も多い。
友哉さんも、その一人。
そんな選手からかけてもらうその言葉は、心強く、私の自信になった。
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かん。(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！ (2020年11月10日 20時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月10日 18時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2020年11月9日 16時
