448話 ページ48
【大我】
今日は普段と少しホテル割りが違ってて、俺と高地の部屋にAがいる。
仕事の関係で、ライブ後に北斗と樹が帰るのが遅くなるからなんだけど。
桃「さすがに3公演はキツイな。A、大丈夫？」
「ｯ、たい、、気持ち、悪い…」
桃「ちょっ！高地っ！来てっ！」
黄「え、なにー？あ…脱水だなぁ。A〜、お水飲めるー？」
水、飲みきれなかったら病院かな〜なんて、ソファに座って苦しそうに呼吸を繰り返すAを見ながら、テキパキ行動する高地。
対照的に俺は、どうしたらいいか分からなくて、できることといえば、ただAのそばにいてやることだけ。
「たい、くん…ごめ、もたれていい…？」
桃「いいよ。疲れたっしょ。あ…義足だけ外そう？忘れてた」
「あはっ…ｯﾊｧ、ほんとね…ｯｹﾎ。つけてるのが…当たり前すぎて…」
ゆっくり義足を外してやると、軽くなった〜って、少し落ち着いてきたのか笑顔が見える。
疲れている夜は幻肢痛が出やすくなることは俺も知っている。
前にAから少しだけ楽になると聞いていたから、ホットタオルで接合部を少しだけ温めてやる。
「気持ちいい…ありがとう。ｯﾊｧ。3回公演…全部、楽しかったぁ…」
桃「そ？ならよかった。俺も、楽しかった。明日も3部だからね。早く回復しなきゃね」
「今日ね、多分…ｹﾎｯ、ジェス喉痛めてた」
黄「あぁ、確かに。楽屋でめっちゃうがいしてた。さっきあったかい飲み物ちょうだーいとか言ってたし、多分大丈夫よ」
黄「それより、自分の心配しなさいよ。あと半分。これ飲んで？あと…念のため酸素つけて寝ること」
「はぁ〜い」
まだそんなに夜は深くないけど、体力が限界を迎えたのか、眠りについたAを横目に、高地と2人乾杯をした。
Aのことが心配でたまらない他の4人が、代わる代わる部屋を訪れたのは、ここだけの話。
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かん。(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！ (2020年11月10日 20時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月10日 18時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2020年11月9日 16時
