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【樹】
急に戻し始めたかと思えば、すぐにぐったりとしては戻し続けるAに危機を感じて病院に電話をすれば、まだ残ってるからすぐに来いって岩本先生。
岩本「おぉ〜…思ったよりぐったりだな。A〜、先生の声聞こえるー？聞こえたら手ぇ握れる？…ちょっとしんどいか。いいよ、ゆーっくり呼吸するよ〜」
青「せんせ…」
岩本「体、ついていけてないんだと思う。A、腕貸ーして。ん、動いたら危ないからな…よし、入った」
点滴が効いてきて、ようやく楽になってきたのか、だんだんと俺を求める声が大きくなってきたのには俺も先生も苦笑い。
青「お手手危ないから振り回さないで〜」
「やぁ、ぱぁぱ！パパっ！んっ、ｹﾎｯ…」
青「わかった、わぁかったから。ストップ、起きないの」
「いやぁ〜っ！」
岩本「あ、れ…あっ…樹、これ…おたふくだわ」
先生が指差すところを見れば、心なしか腫れているように見えるAの耳の下。
血糖のブレは、シックデイそのものって納得。
こりゃまだ熱も上がるだろうな…なんて、北斗がおたふくになった時を思っていた。
でも、北斗と同じように考えていたのは甘かった。
「んやぁ〜っ！」
青「んー、わかった。痛いね、やだね」
「ｹﾎｹﾎｯ、ｹﾎｯ…ｯｸ、ｹﾎﾟｯ…ｳｴｯ」
青「あーっと…。ん、いいよ。出しちゃいな」
岩本「熱、下がらないなぁ。耳下腺は…腫れはちょっと引いてきたか」
Aの高熱は1週間経っても全く下がらず。
おたふく自体は良くなってるはずなんだけど…って言う岩本先生が、申し訳なさそうな顔で“一つしんどい検査させてもらいたいんだけど…”って言ったのは髄液検査。
腰に針を刺してね…って説明聞くだけで、大人の俺でもやりたくねぇなって思うような検査。
でも、やらないわけにもいかなくて。
「ぱ、ぱっ、パパっ、も…い、しょ…ｯｸ」
岩本「うん、いいよ。パパも一緒にいてもらおう。今日は特別にしょっぴーにも来てもらおうか？それとも、きょもちゃんがいい？」
「しょ、ぴっ…たい、ちゃ…っ」
青「こら、欲張るな笑」
嫌だ嫌だって最初はすごく泣き喚いたけど、しっかり先生のお話を聞いて、先生も説得をしてくれて、なんとか頑張る勇気を出してくれたAの、小さなわがまま…いや、お願いだった。
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しずか(プロフ) - お話書いていただいて、ありがとうございました！かん。さんのお話は、いつも本人の心情や周りの愛情こもった気持ちがとても素敵に書かれているなと思います。これからもお話の更新を楽しみにしています！ (2022年4月25日 22時) (
レス) id: 2e5c54c5f4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - しずかさん» リクエスト、ありがとうございました！なかなか構想がまとまらず、お待たせしてしまってすみません。。。続編にてお話を上げさせていただいてます！リクエストに添えていれば嬉しいです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2022年4月25日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ぷりんさん» リクエストいただきありがとうございました！時間がかかってしまいすみません(T ^ T)続編にて書かせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです！ (2022年4月16日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ﾎﾟﾎﾟﾝさん» たくさんコメント書いていただきありがとうございます！(；ω；)とても嬉しかったです！また、しれっと公表した2つのお話のつながり、察知して気づいていただけて、ちょっぴりニヤニヤしてしまいました笑 これからも楽しんでいただける作品が提供できるよう頑張ります！ (2022年4月7日 23時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾎﾟﾝ(プロフ) - 長文にて失礼いたしました。これからも楽しみにしています😊 (2022年4月7日 14時) (レス) id: dde2180564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2022年1月23日 21時
