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【ジェシー】
2時間も作業をしていれば、汗が滲んでくるどころじゃなくて、ポトポトと流れ落ちてくるくらいまでになってきた。
暑いね、こまめに水飲みましょうね、なんて声を掛け合いながら進める作業は、ベテランさんたちのおかげで順調すぎるくらいだった。
だからこそ、強気でかけることのできた声。
赤「はい、北斗ストップ。北斗は、もうおしまい」
黒「えっ…」
赤「ダメだよ、それ以上やっちゃ。それ以上仕事するなら、もう明日からペア解消」
黒「いや、でも、まだ…！」
ボトボト汗を落とす俺とは正反対に、乾いた肌を真っ赤にしている北斗。
完全に、熱中症になっている。
かろうじて、普通に会話ができてるのが不思議なくらい体は熱いし、極端に息も上がってる。
と、俺が声をかけたことで、しんどいのを自覚してしまったのか、そこそこな量の木材を持ったまま、フラフラと揺れ始める北斗。
赤「ちょ、置いて！いいから、手に持ってるの全部！捨てていいから！捨てろ、北斗っ！」
黒「…っ！ﾊｧｯ､ｯｸ…ﾝﾊｯ、ﾊｧｯ､ﾊｯ…」
危機一髪？間一髪？とにかく、俺の怒号に、持っていた木材を全部投げ出して、そのまま地面に吸い込まれるように倒れた北斗。
幸い、もう倒れるって俺の中で確信してたから、大事には至らなかったけど…
俺の腕の中で、北斗は一生懸命に呼吸をしていて、でも全然足りるほどの酸素がないのか、苦しそうに顔を歪めていた。
おまけに、心臓のあたりをギュッと握って、ただひたすらに、ハクハクと酸素を取り込んでいて、呼吸してる、なんて感じではなかった。
めちゃくちゃ怖くて…俺はただ、北斗を自分の腕から落とさないように支えるのに必死だった。
「ルイス！いま樹くん呼んだから！俺んとこの若えのが車も冷やしてきたから、ほっくん連れて、とにかく車戻れ！」
赤「あっ、あ、ありがとうございます！」
馴染みの職人さんが、樹さんに事情を説明してくれたみたいで、すぐに駆けつけてくれるらしい。
北斗が俺の前でこんな風に急に体調を崩すのは、なんだかんだ初めてで、怖くて怖くて、北斗を抱える俺の腕は、頼りなく震えていたと思う。
黒「ﾊｧｯ､じぇ、す…ﾊｧｯ､ﾊｯ……ﾊｧｯ…」
小さな声で俺を求める北斗が、消えてしまいそうで、とにかく怖かった。
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かん。(プロフ) - 名無し13944号さん» リクエストいただき、ありがとうございました！遅くなってしまいましたが、続編にて書かせていただきました(^^)2022年も、田中ファミリーをよろしくお願いいたします！ (2021年12月31日 19時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - まめさん» リクエストいただきありがとうございました。続編にてお話UPさせていただいてます(^^)お時間いただき、ありがとうございました！また、お楽しみいただければ嬉しいです！ (2021年12月17日 22時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - _sa.kikaさん» お待たせしてすみません、リクエスト、続編にて書かせていただきました！お楽しみいただければ幸いです♪これからもよろしくお願いします！ (2021年12月13日 7時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 岩田柊架さん» リクエストいただきありがとうございました！続編にてお話書かせていただいてます。EXILE医療センターの初期の頃から岩田さんの作品を読ませていただいていたので、リクエスト頂き感動しております( ；∀；)これからも作品共々よろしくお願いします！ (2021年12月7日 10時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 名前しずくさん» リクエストいただき、ありがとうございました。続編にてお話更新させていただきました！お楽しみいただけましたら嬉しいです☺︎今後ともぜひ、よろしくお願いします！ (2021年12月3日 1時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2021年9月16日 0時
