343話 ページ43
【ジェシー】
新曲をもらって、初披露の収録で、久しぶりにAと会った。
Aが仕事をセーブして、リハビリと治療に専念してることは、あらかじめ聞いていた。
俺は風磨のコンサートにはついていなかったから、本当に会うのは久々で、その間のAに起きたことや、今目の前のAの姿を見て、ちょっと胸が苦しくなる。
赤「…痩せたんじゃない？」
「そう？自分ではあんまり感じひんけどな」
赤「何となく、そう感じただけ。あ、それより…ここか。ここの振り付け、できそう？」
「あー、ちょっと難しかったけど、いけたで」
赤「ふふっ。めちゃくちゃ頼もしいじゃん」
最近の俺たちは、振りをつけてもらうときに、Aの振りも気にするようになっていた。
実際に、自分の左足を意識して踊ってみたりして。
絶対にAの感覚を理解することはできないんだけど、それでも、やっぱりこれは難しいのかなって感じるだけでも、自分の動きを少し工夫したりできるから。
まぁ、そんな俺の考えを、努力と技術で超えてくるAに毎回驚かされてるんだけど。
「それよりこっちかな。ここさ…立ち上がって、移動だとこの距離…何回やっても間に合わなさそうで」
赤「あー、なるほどね。今日実際に合わせてみて、どうにもダメそうだったら、またみんなとも相談しよう。俺らが変えたらいける気がするし」
“多分無理だと思う”
そう思っても、一度はAにもらったものを、そのままやらせてみたいなって、俺は思ってる。
それを重ねることで、Aが今の自分に少しでも自信を持てるなら…と思って。
そのために、俺らが少し動けばいけるんだったら、今は俺たちの気持ちや技術なんかより、Aのできることを優先したい。
その方が、絶対に未来のSixTONESのためになると思うから。
緑「お、早い。自主練？」
「うん、そんな感じ。あ…慎、ここ見てもらいたいんやけどいい？」
赤「ここの移動がさ、Aの振りのままだと間に合わないらしいの。だから、場所変わる方が良さそうだよねって話してた」
緑「なるほど」
バラバラだと感じて、ぎこちなかった、少し冷たささえ感じていたここ最近のグループが、この夏少しだけ動いた気がした。
いいことも悪いことも、すべてが相まった結果だって思ってる。
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かん。(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、いつもありがとうございます！これからも末長く、この小説をよろしくお願いいたします(^^) (2020年10月8日 21時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年10月8日 18時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2020年10月5日 18時
