303話 ページ3
【ジェシー】
あれから、少しもおかしな素振りを見せることなく、残っていた仕事をこなしたAは、俺たちとジャニーさん、それとお世話になっている亀梨くんにだけ病気のことを伝えて、しばらく仕事を制限することになった。
手術のための入院にAが選んだのは、どちらでも大丈夫と言われたみたいだけど、何度も通ったいつもの小児科病棟。
俺や慎太郎がお見舞いに来ると、どこかむず痒い感じのある空間だ。
「この歳で小児科は、さすがにウケるよな。A、もう19歳やねんけど」
緑「いや、選んだのAでしょうよ。今更違う先生なんて困るーって。でも、確かに違和感はあるけど」
赤「仕事ある時は？」
「ん？こっから通うことになってる。なんか、お忍びみたいでオモロいな」
Aは、今何を考えている？
君の頭ん中には、俺らの未来にとっては大きすぎる爆弾があって。
君の肺の中にも、君を苦しめる悪者がいる。
それでも、Aは笑う。
赤「…慣れたの？」
「んー？なになにー、そんな顔して。ジェスらしくないじゃん、そんなの」
赤「そうやって…慣れたフリして…笑わないでよ」
「フリ…ではないよ。本当に、こんなこともう慣れてる。よくはないんだと思うけど。でも…無理してでも笑えるのは、6人の前やからかな…。無理してでも、そんなフリして笑顔を見せたい相手って、おんねん。それが、今の私にとっては“SixTONES”なんよ」
Aの苦しい笑顔は、何度も見てきた。
だから、もうそんな顔はさせたくないって思ってた。
けど…。
緑「わかるよ」
赤「…慎太郎？」
「慎は…分かってるって思ってた」
緑「俺も、同じだからね。確かに…俺だっていろんなこと隠して笑ってるめん。でも、それでも…“コイツらに笑顔見せたい”って本心に従って、心からは笑えてるってことでしょ？Aも」
「ふふっ。お見事、さすがは慎太郎さん」
赤「ふーん…だからかなぁ…。俺も違和感はあるけどさ、別に、今のAの笑顔も嫌じゃない気がするんだよね。なるほど、そういうことね-」
“ジェスのは後付けでしょ！”って爆笑するAは、多分、本当に俺らを信頼してくれてるんだと思う。
どんなに危険な道を進んでると言われようと、Aのいない未来は、不思議と浮かばないんだ。
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かん。(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、いつもありがとうございます！これからも末長く、この小説をよろしくお願いいたします(^^) (2020年10月8日 21時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年10月8日 18時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2020年10月5日 18時
