196話 ページ46
【数原】
数原「うぉい、おつかれ。ごめんな、急に頼んで。マジで助かったわ…」
「んーん。壱馬も手伝ってくれたし、色々大丈夫やった。とりあえず全員部屋に入れました。19時食堂集合は伝えてあって。私は…少し休憩させてほしい」
数原「うん、うん、うん？えっ、なに、調子悪いとか？」
「調子悪いっていうか、違和感っていうか…。めっちゃしんどいとかじゃないけど…なんとなく、嫌な感じがするっていうか…」
顔色はそこまで気になる程は悪くないみたいだけど、ちょっと動きすぎたみたいで、心なしか息切れしてる。
最近では、自分から必要な時には休ませて欲しいと言ってくれるので、俺たちもやりやすい。
まぁ、そのたび心配する俺たちに、若干引いてる気がしないでもないけど。
数原「ん、監督には言っておくわ。一応後で様子見に行くけど…19:30は来れそう？もし、どうにもしんどいなら、ミーティング休むって伝えておくけど…」
「うん、19:30には行くよ…。そんなにひどくないと思うから。ちょっとだけ休んでくるね」
数原「おっけ。ダメそうなら、そん時また言って」
同期たちに目配せすれば、暗黙の了解で次の準備がされるあたり、俺たちも慣れてきたのかなって。
それと、さすがのチームワークに惚れ惚れする。
片寄「疲れ？」
数原「ま、緊張したんやろ…」
片寄「壱馬おっても、あかんかったか」
数原「そりゃ、緊張くらいはするだろうよ。あんだけ言わなきゃ、今いるメンバーにだって弱音吐かなかったやつなんやし」
片寄「確かに、それは言えてるわ」
1時間ほど休んだ後、Aは何事もなかったかのように食堂へ戻ってきた。
自分のことを話すため。
19:30には…と言ったのは、この最初のミーティングで、Aが1年生にも自分のことを話しておきたいと言ったから。
ただ、話終わったあとのAの表情は…浮かなかった。
「…ダメっぽい」
それは、“受け入れられてない”を意味していた。
俺たちもなんとなく、1年生たちの様子を見て悟った。
去年は、全員がこれまでのAの働きを知ってたから、そんなことは関係ないと、わりと容易に受け入れられたのかもしれない。
数原「まぁ…俺らおるしな。2年もおるし」
「うん…難しいな…」
これは、前途多難かもしれない…。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年9月7日 14時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2020年7月14日 17時
