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【�眞蓮�
紅白でトップバッター任せてもらって、東京ドームでカウントダウンのコンサートして、まぁ毎年恒例のじゃんけんして、束の間の正月。
実家に帰って、飯用意してもらって、甥っ子が楽しそうに駆け回るのを横目に徐にケータイをひらけば、グループに送られていたAと亀梨くんの写真。
写真の下には“げんきです”の文字。
その5文字に、ひどく安心をした。
黄「なぁに？」
『ふふっ。こぉちぃ〜』
黄「酒飲んでるなら切るよ」
『飲んでない。あ、飲んでないは嘘か。へへっ』
黄「どした？新年会してんじゃないの？」
亀梨くんたちの毎年恒例の新年会に、今年は参加ができそうだとウキウキしていたAだから、さぞかし楽しんでいるのかと思えば突然かかってきた電話。
どうやらお兄さんたちはインスタライブをしているみたいで。
黄「Aも出たらいいのに。どうせチーフOKしてくれるっしょ」
『きっとね？でもやっぱ…うん、唐突なのは自信なくて』
黄「あぁ〜…」
『お酒も飲んでまったし。なんかあった時、Aのせいで事故ったり、そこまでじゃないにしても、アーカイブ残せへんとかなったら…和にぃのファンの方にも申し訳ないもん』
黄「…考えたんだな、色々」
『ん、考えた』
えらいやろ？なんて、普段より少し幼さの残るAのあどけない声。
本当は、自分だって先輩たちと楽しみたいだろうに。
感情と、現実と…どんな状況でもきちんと自分と向き合って、周りに流されることもなく自分で決断してるAを見れば、俺の募らせた心配は必要ないのかもしれない。
今年は、勝負の年になる。
苦しく耐え続けた、去年。
コロナで1人だけツアーを完走できなかったAが、樹にすら隠れて事務所でひとり悔しさに涙したことは、つい最近になって、ようやく俺たちが知ったこと。
周囲の衝撃も、予期せぬ別れもあまりに多くて、何度も崩れそうになって、ジワジワと積み重なった苦しさ。
『なぁなぁ、�眞蓮�
黄「ん？」
『去年、Aな…めっちゃ、苦しかった。怖かった。けど…それねも続けようって思える仕事ってさ』
“天職ってやつなんかな？”
クスッと笑ったAのその言葉が、めちゃくちゃに嬉しかった。
あまりに嬉しすぎて、思わず…。
黄「泣かせんな、バーカ…」
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作者名：かん。
| 作成日時：2024年3月17日 23時
