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【�眞蓮�
「ｹﾎｯ、ｺﾞﾎｯ、ｹﾎｯ…んっ…ｹﾎｹﾎｯ…」
黄「…A、いけるかー？」
緑「んー…びみょ…」
「やる…っ、ｹﾎｹﾎｯ…ｺﾞﾎｯ…」
Aさん、結局体調不良を引きずったままの絶不調。
でも、今日はTOKIO兄さんの番組にメンバー全員で呼んでもらえている日。
なかなか全員でこんな風に番組に呼んでもらえることのない俺たちだから、この機会を逃したくないAの気持ちも分からんでもないけど…。
赤「大我もおやすみだし、Aも休んでも…」
「やだ…っ、ｹﾎｹﾎｯ…ｹﾎｯ、ｹﾎｯ…」
黄「わかってる。…出たいなら、ギリギリまで休んでろ。あと、松岡さんたちにもちゃんと助け求める。挨拶行った時に伝えておくから」
「…ん」
これまでだったら自分も挨拶に行くんだと抵抗でもしてきそうなものを、“松岡さん”という名前を出せば、さすがのAも観念することは知ってる。
それを分かってて、あえてその名前を出さなきゃいけないくらい、今のAは心のバランスが崩れて、仕事へのブレーキが壊れていた。
特に、7人仕事ってなると。
ただでさえ少ししんどい生放送続きな年末年始に差し掛かる前とか、本当にタイミングが悪い…。
松岡「おー…。慎、お前後ろ。んで、樹がAと前後変われ。俺らがお前中心に話振るの、変じゃないだろ？」
青「あ…えーっと」
松岡「決定。ほらお嬢、行った行った。んで、別に収録も休み休みすればいいから。な？無理だけはすんなよ」
「…ありがと、松にぃ」
全部男たちに任せてお前は喋んなくていい！つか喋んな！なんて笑いながら、Aの頭をガシガシ撫でまわして安心させてくれる強い味方。
Aも、心なしか安心した顔はしてる…気がする。
でもやっぱり…不安は拭いきれなさそうで。
収録中も、どこか不安そうに隣にいる俺や慎太郎の手を探してはソワソワと落ち着かない様子だったし、その手は冷たく汗をかいていた。
相当がんばったんだろう。
緑「うぉっ…」
「…っしゃ」
青「いや、アウトだっつーの。でも…頑張ったな」
「…ん」
赤「A？…ちょっと、みんなで話そっか」
楽屋に流れる、ピリッとした空気。
いつもSixTONESの大事な舵取りの中心にいたジェシーの言葉だからこそ…少し、空気が重たかった。
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作者名：かん。
| 作成日時：2024年3月17日 23時
