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【樹】
すげぇ、見覚えのあった北斗の寂しそうな背中。
それは、昔の北斗でもなければ、ついこの間のAでもない。
その寂しい背中は、過去の…今の北斗と同じくらいの、青春真っ只中の、しょっぴー。
背中に滲むむ寂しさは、きっと大人にはわかってもらえないって思ってんだろうなってほど、抱え込んだ絶望というか…もはやそれは、絶望さえ超えた諦めなんだと思う。
青「なぁ、北斗？」
黒「なに…」
青「大人、舐めんなよ？」
黒「っ…！」
青「ふはっ！別に、お前が思ってるような意味じゃねぇけど。…なんつーかな。“大人は子どもになれない”って言うじゃん。でも…知ってんだよ、大人も。子どもだった頃、ちゃんとあんだよ。青春時代も。だから、その尊さっていうの？…知ってんだよ」
脳裏に浮かぶのは、まだ青かった頃の俺たち。
不貞腐れるしょぴーとか…悔しくて大泣きするちぃとか。
どうしたって、青春を投げ出さなきゃいけない…そんな時が、俺らや他のみんなより多かった2人を、だからといって離れたり、まして見捨てたり切り捨てたりなんてしたくなかった、俺とか。
青「思い出すこと、できんだよ」
“北斗と、バカやってきていいってさ”
無理しない程度、なんていうあまりに曖昧な檻を、それならばと俺なりに都合よく解釈して、ちょっとだけ昔の自分に戻った。
目の前で、“バカじゃないの？”って笑う北斗。
それでいいんだ。
その笑った顔が、見たかったんだ。
青「しょっぴーが言ってくれたんだよ」
黒「えっ…」
青「宮舘先生に、“たまには北斗が息抜きできるようにしてやって”って。…友達に会わせてやったりとか、まして学校行ったりとか、さすがにそれは無理だけど…な」
全てを思い通りにできないことくらい、きっと北斗が一番よくわかってる。
全部思い通り、周りの高校生と全く同じなんてことは無理でも、楽しいだけじゃいられないことを、誰よりわかってる北斗に…それでも、最大限お前は人生楽しんでいいんだよって、伝わったらいいな…なんて。
青「ため過ぎんな。ダメ元でも…ダメじゃない1％にかけて、思いっきり甘えろ。お前、まだ高校生だから。まだ…ガキでいていいから」
黒「っ…」
青「え？なに？泣いてんの？うわ、かーわい」
活力って、大事だからさ。
-Fin-
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
