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【樹】
高校生になってからは、一人で行かせていた検診。
いつも何食わぬ顔で帰ってくるから、今回もそうだろうと思っていたのに、予想もしていなかった展開。
青「あ…！」
佐久間「あ〜、田中さん。ちょっと待ってね〜」
青「北斗…っ」
佐久間「ん…。ちょっと、検査中に不整脈出ちゃって。不整脈自体は、すぐに薬入れて落ち着いたんだけど、パニック気味になっちゃって」
青「…北斗が？」
佐久間「俺も、翔太から連絡受けて驚いた」
パニックねぇ…って、心がちくっと痛んだのは、数日前から憂鬱そうな顔してた北斗を知っていたから。
知っていて、なにを声かけるでもなく送り出してしまったから。
渡辺「あ、樹」
青「ごめん、なんか…」
渡辺「いや、こっちこそなのよ。北斗、部屋あるけど…寝てるかなぁ」
青「まぁ、寝てたら寝てたで…待っても、大丈夫？」
渡辺「ん、今日はいてやって。結構ダメージ喰らってたからさ。涼太も、そうしてあげてって言ってたし」
案内された病室は、偶然なのか、つい先日までAが入院をしていた部屋で、なんだか嬉しくはないけど懐かしささえあって。
でも、そこにいるのが北斗だってことに、俺も違和感しかなかった。
そのくらい、ここ最近の北斗は入院はおろか、体調崩すことさえも少なくて、よく頑張っていた…というか、本当に病気のことなんて深くは気にしてもいなかったくらいだった。
それなのに…妹のため足を運んでいたこの部屋に、自分が入ることになってしまったことは、よっぽど悔しかったのか、受け入れ難い事実なのか…。
青「手続きの書類、もらっていい？」
渡辺「えっ」
青「書いたら、持っていく。…お願い、しょっぴー」
大ふて寝かましてるように見えるけど…どうせ、寝てなんかいないんだと思う。
二人きりじゃなきゃ、きっとずっとこのままだろう。
まぁ、二人になったからどうってわけじゃないのかもしれないけど、家族だけの空間なら、また少し違うのかなって思ったり。
それでも…腐っても、家族だから。
青「…しんどかったな」
チビの頃から、ずっと病気と闘ってきた子どもたち。
徐々に伸びる検診の間隔を、嬉しそうに“次1ヶ月後！”“また期間伸びた”なんて報告してきていた、無邪気な北斗の姿が浮かんでは…苦しかった。
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
