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【宮舘】
“なんで、やんなきゃいけないのかなぁって。俺、元気なのになぁって…”
北斗は、そう言って笑った。
屁理屈だよねって、ちゃんと必要なこともわかってるよって、まるで言ってしまった本音を取り繕うみたいに、必死に言葉を重ねる北斗が、苦しかった。
そんなこと、言わせちゃったのが…なんとも言えなくて。
渡辺「やらない、って感じじゃないから。ま、ただモヤモヤが募っただけじゃない？俺も、検査の前とか時々なってたし」
宮舘「無理にやらせることだけは、したくないし…。少なからず、心も体に影響するもんだからね。まぁ…本人大丈夫って言うなら、予定通り進めるけど」
こちら側がいらぬほどに心配をすることも、北斗にとっては負担でしかない。
本人が、前向きでなくともやると決めたなら、少しでもそんな時間が早く終わるよう努めてやるのも医師のつとめだろう。
検査室へ行けば、ケータイ片手に普段と変わらない様子の北斗。
聞き飽きたであろう注意点も、それなりにしっかり耳を傾けてくれて、ちゃんと病気とも自分の気持ちとも向き合っている姿を見れば…。
採血さえ嫌だ嫌だと泣いていた頃を思えば、本当に成長したと思うのと同時に、いまだこの検査を受けさせなきゃいけないまでしか治療をしてやれていない自分が、悔しい。
黒「せん、せ…っ」
何度目かのチェックを終えた時だった。
嫌に上がった心電図に、声をかけるのが早かったか、それとも北斗からのSOSが上がるのが早かったか…。
渡辺「北斗、降りてここ座ろう。大丈夫、大丈夫。先生も俺も、ちゃんとついてるから。すぐにお薬入れてもらおうな」
宮舘「ごめんね、北斗。ちょっとチクッとするよ…よし、入った。お薬繋いだからね、翔太とゆっくり呼吸ね…。ごめん、翔太。酸素通してあげて」
黒「ハァ…ﾊｯ､はぁっ…っ、ぃ、てっ…」
渡辺「ん、薬入れてるから。大丈夫、落ち着いてくるからね…。北斗？俺の方見て？前屈みなってたら苦しいから。ほーくとー？」
黒「ﾊｧ、ﾊｧｯ…はぁっ…」
宮舘「んー…治まり、悪いね…。翔太、病棟連絡取ってくれない？入院…長くなるかは、考えるけど一旦病棟で様子見よう」
多少は薬で落ち着きはしたけど…グッタリしてしまった北斗を見ていると、今日は帰してあげられないかな…。
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
