仲間。 ページ46
【北斗】
“検査入院のご案内”
久々に受け取ったそれを前に、ため息が思わず漏れる。
大学生になって、改めて感じること。
通院での授業の欠席は、持病があろうともただの風邪での欠席やら、まして1限が朝早すぎてだるいから休もうなどというサボりと、欠課カウントとしては変わらない。
就職活動やらなにやらで特別措置のとられるような、いわゆる“公休”とは違って、つまりはマイナーだってこと。
宮舘「日程どうしよっか？」
黒「んー…テスト終わったら長期休暇入るし。それからでもいい？」
宮舘「オッケー…。あぁ、じゃぁ…また、次回の様子見て決めようか。それか、仮で日程取っておいてもいいし。そこは任せるよ」
北斗だってそれなりに大人になったんだからと、大学生になってからは、高校生の時以上に、宮舘先生は治療のことから何から、俺に決めさせてくれることが多くなった。
もちろん、まだ未成年だから最終的には父さんにも声をかけてくれてるけど、そんな父さんも、宮舘先生と方針は同じ。
病気と一生付き合っていくのはお前で、俺ではないんだからと…ほんの少し、言葉こそ突き放したような言葉ではあったけど、父さんなりの俺への信頼の証だと感じたのを、今でもよく覚えてる。
ただ、そうしてある程度病気に関することを、いざ自分で背負うようになった時。
今回の、大学の講義のことで感じたマイナーさもそうだけど、案外自分で情報を掴むのが難しい。
こんなにインターネットやら何やら、情報が錯綜する世の中に生きているのに。
渡辺「んじゃ、これ。次回の診察までに、目通しておいてもらっていい？」
黒「なにこれ？」
渡辺「んー？あぁ、今度の検査入院での検査のこととか、まぁ色々？たぶん自分で目通すの初めてだと思うし、分かんないことあったら、いつでも説明するし。また聞いて」
黒「ふーん…。わかった」
宮舘「それじゃぁ、今日のところはこれでおしまい。また薬は、いつもと同じ出出しとくから。なにかあったら…」
黒「少しの違和感でも必ず連絡すること」
宮舘「ふっ…。耳にタコか、じゃぁ、お大事にね」
そう、耳にタコ。
耳にタコができるほど聞いたフレーズがあっても、まだまだわからないことと、不安だって山積みだった。
だって俺は、マイナーな人間なんだから。
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
