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【北斗】
「にぃに、っ…ﾊｧｯ、パ、パパっ…パパが…っ…ﾊｧｯ…」
黒「んー、わーかった、わかった。大丈夫だから。大丈夫だから、一回Aも落ち着こう。ね…」
「ﾊｧｯ、パパ…っ」
黒「ん、大丈夫、大丈夫。もう…にぃに、来たから。大丈夫。ごめんな、1人にして…」
何がなんだか、俺だってわかっちゃいない。
ただ、普段と同じように、何も変わらずAのお見舞いに顔を出しただけのはずの、父。
そんな父が今、ガラスの向こう。
岩本「エスカレーターで…転落事故。若い女の子が、体制崩して。受け止めようとして…樹、支えきれなくて。上の方から…」
黒「怪我…なかったですか…？その、女の子」
岩本「うん、無事…。樹が、しっかり守ってた…」
黒「ほんと…どこまで、お人よしなんだよってね…」
普段の父さんなら、どんなにヒョロいあの体だろうが、それなりに女の子の支えになれたんだろう。
けど、岩本先生に見せられた血液検査の結果には、目を背けたくなるような“L”の印。
そんな状態でも、目の前の人を咄嗟に救おうとした父は誇らしいけど…誇らしいけど、憎かった。
カッコ良すぎる父が、カッコ良すぎて、俺らを泣かせるそんな父が、憎かった。
藤ヶ谷「まぁ、幸い…頭には、異常なかった。軽い脳震盪ってとこ。ただ、足はポキっと綺麗にいってるからしばらく安静。栄養も休養も全く足りてないから…」
黒「藤ヶ谷、せんせ…？」
藤ヶ谷「って…本人に、言いたいんだけどな」
黒「…ですよね」
藤ヶ谷「内臓の損傷が、いくつかある。それと、元々の機能低下も見られるから、しばらくは入院」
岩本「とりあえず、しばらくは薬使ってでもちゃんと休養取らせる。栄養も…。多分こいつ、食ってねぇよ？ちょっと長くかかること、覚悟した方がいい」
「…っ、Aの」
黒「せいじゃない。…Aのせいじゃないよ。だから、AはAで、ちゃんと元気になろ？そしたら、父さんも頑張れるから」
どこで何をぶつけたんだか、包帯やらガーゼやら、傷だらけの父。
そのくせ、顔だけすっげぇキレイなんだもん。
笑っちゃうよ…。
笑ってないと、やってらんないよ…俺たち。
岩本「目覚めたら、どんだけでも責めるんだな。あんなだけど…命は大丈夫だから」
黒「…そうだね」
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
