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【樹】
Aが久々に大きく体調を崩した。
ただ、なんとなくだけどそれには心当たりというか、俺には少しだけ察していたことがあって。
だから…。
“なんか、婦人科系の…病気、っていうか…”
蓮と2人、改まって家を訪ねてきた時には柄にもなく緊張してしまった俺だけど、察していたそれは、的外れ。
結局ここまで引きずっていた体調不良の原因がわかった時には、到底分かってやることなんてできない苦しさと、きっとこうして打ち明けることすら、体調の悪さとはまた違う苦しさがあっただろう。
“パパぁ…生理、きちゃった”
もうあの頃とは年齢も立場も、それぞれに違うのだから。
深澤「背負ってんなぁ」
青「茶化すのやめれる？まだ流石にそんな感じじゃないのよ。俺、なんか思いの外ダメージ受けてんのよ」
深澤「…ちょっと、予感、した？」
青「ふふっ。…ん、そっすね」
深澤「俺も」
思っていたのとは違うといえ、無理して将来何かあったら元も子もない。
しばらくは仕事もあんまり無理させたくないし、できることは自分たちでって、誰が何を言うでもなく、助け合って仕事は割り振って。
そんなのが当たり前にできる環境だから、Aだってただ甘えるわけじゃなくて、ある一定は自分で責任持って過ごしてた。
青「…っ」
黄「どしたー？」
青「え、あ…いや、別に…」
黄「…お前さ」
青「分かってるよ。無理は、しない」
黄「ならいいけど」
誰かが欠けたり、パワーダウンすれば、当たり前に補うように誰かが無理をするのは、もう昔からずっと俺たち家族がやってしまうこと。
もちろん、それなりに俺だって自覚あり。
それでも、そろそろ若い頃みたく、突っ走って無理することが平気な年でもないわけよ。
それも、ちゃんと分かってる。
「パパ…ごめ、これ」
赤「あ、いいよ。A、それ俺がやるからこっちにちょうだい〜？」
「ふふっ…。ん、ありがと」
赤「顔色、良くないねぇ〜。ゆっくり、お休み」
青「さんきゅーな、ジェシー」
赤「ヘヘッ。お互い様、でしょう？」
青「だな」
Aの顔色見ては心配そうに眉を下げるものの、それでも大口開けて、いつもと変わらない様子で笑い飛ばしてくれるジェシーの大きな笑い声が、ほんの少し、苦しく俺の胸に響いていた。
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
