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【北斗】
さすがにこんな高熱が何日も続いたのは久しぶりすぎて、かなり身体も堪えた感じだったのと、たぶん…それなりにやばかったんだと思う。
ようやく体が軽くなって、今目の前で顔合わせてる父さんの顔見たら、察する。
青「よかった、熱下がったんだ」
黒「…ご心配、おかけしました」
青「んはっ！まだ声ガッサガサじゃねぇか。よかったな、まだギリ夏休みで」
黒「バイトある」
青「休め、それは。その喉治るまでのバイト代くらい、俺でなんとかしてやる。まぁ、迷惑はかけちゃうけど…んなことで、どうこうなるような人たちじゃないんだろ？」
黒「ん…。あ…」
目の前に、父さん。
上で物音がするから、たぶん優吾も家にいる。
深澤くんや阿部ちゃん、ましてジェシーじゃ、きっと今は無理だから…そう考えると、今はうちの大人たちはみんなここにいるわけで。
青「Aも、ちょっとだけ落ち着いたよ」
黒「ちょっとだけ…？」
青「まだ熱あるし…まぁ、再発しちゃったけど、喘息もだんだん発作落ち着いてきてるし。昨日は、割とぐっすり眠れたって、さっきしょっぴーから連絡あった」
黒「そっか…」
青「…お前ら、お互いのことばっか気にしすぎ。…そんなお前らが好きだけどさ？たまには…というか、体調大崩れしてる時くらい、自分のこと考えろ。つか、人のこと悲しすぎてストレス溜めて体調酷くしてどーすんだ」
いつもよりワントーン高い声で、必死に言葉を並べる父さんの目はあまりに真剣で、ほんの少し、ビビった。
でもその後ふにゃっと笑って、“俺も同じ立場だったらお前らのこと心配しまくるけど”ってつけ足す父さんと俺たちは、やっぱり親子だ。
父さんの背中見て、育ってきたから。
人を想うこと、誰にでも温かく、優しくあること…そんな父さんの姿が、一番かっこいいと思ってきたから。
でもきっと、そんなこと言えば…父さんは“俺になろうとするな”って、笑うんだろうな。
青「なんとかさ、俺も掛け合ってみる。最後まで、足掻いてみるよ…Aの体育祭」
黒「っ…！」
青「やっぱさ、見てえじゃん。A、喜ぶところ」
ニヤリと口角を上げる父さんの横顔が、すげえカッコよく見えた。
それだけで、まだ少し微熱の残った体さえも軽くなるような、そんな気がしたんだ。
-Fin-
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
