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【北斗】
Aが父さんが大喧嘩して、止める間もなく家を飛び出した夜。
心当たりを手当たり次第に大人たちで手分けして探して、もうこれは、どうしようも…なんて思った時、俺のところに連絡をくれたのは、風磨だった。
“樹に伝えずに、俺んとこ来れない？”
Aが逃げついた先は、風磨のところだった。
風磨「おうっ」
黒「ありがと、風磨。…Aー？」
「…っ」
黒「大丈夫。俺しか来てないよ」
警戒心を覗かせてても、内心一人でここにいるのは不安もあるみたいで俺に出された、風磨からAへの助け舟。
風磨の助けを借りながらAの話にゆっくりと耳を傾けてやれば、Aを責め立てるのも少々かわいそうというか。
悔しかっただろうその気持ちは、痛いほどによく理解ができた。
黒「そこまで、言わなくていいのにね。父さんも」
「…っ。ん」
黒「まぁ…今しかないもんな。みんなと、全力で楽しめんのも、がむしゃらに熱入れられんのも。そこに体のこと出してくるのは…さすがにズルいよな」
「…A、だって…わか、てるけど…でも…っ、楽しめる時、くらい…っ、うぅ〜っ…」
黒「ハハハッ！ん、大丈夫。分かってるから、大丈夫。今くらい…ちょっとくらい、夢見たいよな。だってA、いま元気だもん。…でもさ、父さんは大人だから。Aみたいに、ただ突っ走れる時代は…もう終わっちゃったんだよ」
それだって、分からないわけじゃないよね？って言えば、気持ちも少し落ち着いたみたいで、素直に頷くA。
そろそろ大人と子どもの境界線に立たされた俺ができることは…きっと、都合よく子どものふりをすること。
黒「安心しな。にぃに、Aの味方だから。無理できるラインを、その感覚を自分が一番よくわかるってること…父さんなんかより、にぃにの方が知ってるから」
「…にぃ、にぃ〜！」
黒「ちょ、鼻水つく！やめて！」
“半分、子ども”
いつか俺が父さんに言われたそれは、半分大人ってこと。
あの頃まだ幼いAをビビらせちゃった分の、償いとでも思って。
何度だってぶつかって、そうして大人に近づいた。
子どもは、子どもなりの主張がある。
だから、安心して喧嘩できる家族でいたいんだ。
そしたらいつか、そんな時代も…なんて笑えるから。
-Fin-
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
