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【樹】
遅い…。
いや、さすがに遅い。
青「なぁ。Aから連絡来てない？」
黒「んー？スイミングでしょ？」
青「それにしてもだろ、この時間は」
黒「いや、迎え行ったらいいじゃん。友達と話してて〜とかじゃないの？年頃なんだから」
青「…ちょ、迎え行ってくるわ」
連絡？
んなもん、ものの見事にずっと既読スルーってやつ。
俺だって、Aくらいの年齢の時には親父も母さんも全部連絡先拒否してたから、今さらそんなこと言ったって誰からも笑われるだろうけど…いざされると、割と心にくるもので。
そう思えば、北斗の時なんて可愛いもんだったっけ、とか思うんだよなぁ。
青「あれ…？」
クラブに迎えへいけば、そこにはなぜか兄貴の車。
どういうこと？なんて思って階段登ってる最中に鳴ったケータイに、出るより直接あったほうが早いかと思って、階段を登る足を早めた。
青「…ばんわぁ〜」
黄「あれ？入れ違い？」
青「いや、俺連絡来てないんだけど…」
黄「…なるほどなぁ」
苦笑いの兄貴に支えられて、ちょっとしんどそうなAは、ここ最近ではあまり見なかった姿。
相性のいい薬に出会えたことで、時々今日みたいな日はあれど、割と長く安定した時期が続いていて、それに被せるように加速してきたAの反抗期。
ただ、そんな反抗期に突入してからAがこうして体調を崩すのは、初めてのことだった。
まして、俺のいないところで…。
青「ちょ、ちゃんと教えて？てか、いつまでもここ居られないっしょ？コーチにも迷惑かかるし、優吾なんか、これ仕事切り上げてくれたんだろ？」
黄「あー、いや、俺は別に…」
青「どっちにしても、とりあえず家帰る。もしくは、このまま病院。…黙ってんなって」
黄「樹」
「…っ」
口開かないどころか、こっちを向きすらしないAに、こうなった時、まず第一に俺のところに連絡をくれなかったことに、だんだんイライラしてしまって。
Aが今しんどいってことぐらい、考えなくてもわかる今なのに、なんだか優しくいられなかった。
心配が…いつの間に、怒りになっていて。
黄「…ま、今日は俺と帰ろう？な。せっかく俺、迎え来たし」
まぁパパもだけど、なんてヘラっと笑う兄貴にすら、ちょっとむかついてる自分がいた。
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
