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【北斗】
…まずい。
非常に、まずい。
Aをうちに泊めた日の見ないふりした頭の揺れは、翌日の仕事中にいよいよ見過ごせなくなった。
早めに対処しないと、せっかく遊びに誘ってくれたジェシーに申し訳が立たなくなると思って、例のごとくこっそり通院だってした。
しょっぴーに正直に話せば、お前でもそういうの楽しみにすんだって、クスッと笑ってくれた。
なのに…。
黒「…治んない」
今日が、その当日なわけ。
ケータイに届いているメッセージは、いかにも楽しみにしてそうな、絵文字だのスタンプだの満載なジェシーからのもの。
“18:00に北斗ん家ね！”
約束の時間は、もう目前。
どうにもならないなら…いっそ、開き直るしか。
赤「ハロ〜」
黒「おう」
赤「へへっ！もうさ、結構いい匂いしてたのよ〜、神社の方！なんか、楽しみになっちゃってさぁ」
黒「子どもじゃないんだから。…っし、行こっか」
ほらね。
こんなに楽しみにしてる人にさ、悪いけど体調良くないからドタキャンで、とか言えるわけないのよ。
それに、俺だってこんな感じだけど、それなりに楽しみにはしてたわけ。
祭りがというか、誰かと出かけるってことが久々で、それが心を許した相棒となれば、尚更じゃない。
赤「なにから行くー？わなげ？」
黒「なんでだよ。…なんか食べようよ。焼きそばとか？」
そうは言っても、食べれるかと言われれば食欲があるわけじゃないけど…怪しまれたくもないし、何より、なんかこの雰囲気の中ならいける気もして。
そんな“気がする”の通り、案外焼きそばだのチョコバナナだのと、思ったよりもすんなりとお腹には入っていった。
このままいけば、きっとそれなりに祭りを楽しんで、帰って…それで…なんて、必死に頭を回していた時だった。
赤「…帰ろ、北斗」
黒「…へっ？」
赤「帰るよ」
黒「え、でもまだ…」
赤「…ごめん。最初から、気づいてた。家出る前に、止めたらよかった」
黒「え、いや。…え？」
赤「誤魔化さないで。…体調、悪いんでしょ？もう、その顔色までいったら放っておけない。それとも、自分で気づいてない？そんなわけ、ないよね？」
有無を言わさない勢いで、矢継ぎ早に言葉を並べるジェシーの顔は、怒っているのに、すごく…悲しそうだった。
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
