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【翔太】
最初は、またかよ〜ってちょっと呆れてたのも事実。
北斗が、Aのこと思うあまりに目の前しか見えなくなって、自分のことなんて蔑ろにして、挙句こんなことになって…って、この状況。
理解すればするほど、そんな北斗に腹が立った。
その上、“ごめんなさい”って。
渡辺「俺らになんか、謝んなくていい。俺らは、これが仕事なんだから。別に迷惑かけられようが、心配でたまらなかろうが、半分は仕事だからどうだっていい」
黒「…っ」
宮舘「はぁ…」
渡辺「でもな…」
初めこそ熱くなってた俺を宥めにかかっていた涼太も、なんとなく俺が収まらないことも、伝えたいことも分かってたのか、ひとつ小さなため息をついただけ。
言われてる側の北斗は、ちょっとビビってるかもだけど…伝えなきゃ、いけないと思った。
俺にしか、伝えられないって思った。
渡辺「家族は、別。無条件に、お前のことを心配する。樹も、Aも…優吾も…それに、ふっかや阿部ちゃんだってそう。北斗はAのために必死になっただけかもしんない。ただ、無意識に目を逸らしちゃっただけかもしんない。その気持ちも…っ、わかる」
黒「…ん」
宮舘「…翔太？」
渡辺「…ごめっ。…でも、無意識とはいえ、自分のために無理してにぃにが体調崩したってなったら、Aはどう思う？今の状況、樹が知ったら…自分が止めてればって、多分…思うよな？」
黒「ん…っ」
渡辺「なによりさ…。んなこと、分かりきってるお前が、一番悔しい思いしなきゃなんねぇだろ。“あぁ、また迷惑かけちゃった…”って」
黒「…っ！」
図星…って顔して、俺らから顔を背けた北斗。
それが、何よりの証拠だった。
渡辺「もっと、自分大事にしろ」
んなこと言われなくたって、北斗が一番分かってんだろうけど…あえて、厳しい言葉を投げた。
それは、自分への戒めでもあった。
わかるからこそ、放っておきたくなんてなくて。
まっすぐ、きちんと向き合いたかった。
一人の看護師としても、昔なじみの父親の友人としても…それに、闘う、仲間としても。
俺に、こんな気持ちを抱かせてくれたのは、ガラスの向こうのAのおかげかな。
黒「…ごめん…っ」
“ごめん、俺”
北斗がそんな風に、自分に一番素直になれたのもさ。
-Fin-
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
