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【樹】
あれから数日経っても、Aはおろか、北斗も体調が戻らなくて、我が家は割といっぱいいっぱい。
厄介なのは、どこかで通じ合ってしまう俺の子どもたち。
黒「ん…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、と…さ…」
青「お？起きたんだ。ちょ、もっかい熱測って〜」
黒「…っ、ｹﾎｯ…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎｯ、A…っはぁ」
青「Aは病院。優吾がついてる。心配すんな」
黒「…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、でも…と、さ…ｹﾎｯ、とーさんの、ほーがさ…ｹﾞﾎｯ、ﾋｭ…A、安心…する…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…」
青「んなことお前が心配しなくていーの、夜交代で行くから。それより、頼むからお前も熱測って？」
北斗はといえば、父さんが行ってあげなきゃAが寂しがるだとか、不安がるだとか言ってばかりだし、AはAで、二言目には、にぃに大丈夫？だし…。
思い合うのはいいことだけど、まずは自分の心配しろっつーの…。
そんなこと思ってれば、甲高い音で響いた体温計に示されるのは、随分と大きめの数字。
つい数日前までは、微熱程度ををウロチョロしていた北斗の熱は、昨日あたりからグングン上がって、放っておけば大台突破しそうな勢い。
ある程度大人になってからの高熱ほどしんどいものはないけど、北斗は時々拗らせてこうなるからなぁ…。
青「寝るのもしんどい？」
黒「ん…体、ダルい…」
青「だろうなぁ。なんかいるー？」
黒「ぃ、ゃ…っ、ｹﾞﾎｯ、エホッ、ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ」
青「おーおーおー…。いいよ、一番楽な姿勢しとけ。あんま息詰めんなよ？」
黒「ん、っ…ｴﾎｯ、ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎｯ…ｹﾎｯ…ﾋｭ、とさ…っ、きゅう、にゅ…ｹﾎｯ」
青「ん、しとくか」
こんな弱ってる北斗は久々のような気がした。
もしくは…気づいてやれてなかったか。
後者じゃない、自信がないのが…マジで情けない。
深澤「すっごい咳き込んでるけど大丈夫？」
青「あー、ごめん、師匠…吸入させたいから、ここいてやってくんない…？」
深澤「あー、いいよ。俺ネブライザ準備してくる。樹いてやった方が、いいっしょ」
“北斗、あれでも不安そうなんだよ”って。
ここ数日は、あまりに安定しないAにつきっきりで、ほぼ病院で寝泊まりしていた俺にとっては…ちょっぴりキツめの釘だった。
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
