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【北斗】
渡辺「おーい…。ご飯、ちょっとは食べなー？」
黒「…っ、ぃい」
渡辺「…しんどいなぁ」
違うんだよ、って…言えなかった。
しんどくて言えないんじゃない。
言いたく、なかった。
“食えないんだ”
なんて。
そのまま、数日…ご飯が、食べられなくなった。
食べるのが、怖くなった。
でも、言えない…って、思ってた時だった。
佐久間「ほーくと」
黒「…っ、さ、くま…くん」
佐久間「あーらら。…ごめんねぇ、俺も体調崩しちゃってさ。しばらく、お休みしちゃった」
黒「…だいじょーぶ、なの？」
佐久間「んー？うん、大丈夫だよ。俺はね。…北斗、なーんか、だいぶしんどそうな顔してるよ？ちょっと痩せたねぇ…」
そこまで言っても、何かあったんだろうとか察しているだろうに、それでも踏み込んでくるわけでなく、ただそばにいてくれるのは、昔から変わらない。
休んでる間、猫ちゃんがね〜とか。
佐久間くんのふわふわした優しい声が、心にふわーっと広がっていく。
隣に座って話しながら俺の手に重なる佐久間くんの手。
今日はしばらくここにいるよって、小さい子寝かしつけに出てから、また戻ってきて、そう言ってくれた佐久間くんは、本当にずっとそばにいてくれた。
反抗してしまった手前、頼るのも甘えるのも気が引けて…挙句、言わなきゃいけないことも言えなくなって…。
でも、佐久間くんになら、言える気がして…言わなきゃ、いけない気もして。
黒「さっくん…」
佐久間「…ん？」
黒「…ごはん、食べられなくなっちゃった…俺」
佐久間くんが帰ってくるまでに、決めた覚悟。
俺だって、こんなことになっちゃったのが怖くて…こんな今から抜け出したくて。
佐久間「ふふっ。ん…一緒に、乗り越えなきゃね」
佐久間くんは、さっきまでの笑顔と何ひとつ変わらないまま、笑ってそう言ってくれた。
初めは、なかなか治らない自分の体調に嫌気がさして、モヤモヤしている自分をぶつけたくて反抗をしたこと。
強い薬に変わったら、副作用の気持ち悪さで何度も吐いてしまって、食べることが少しずつ怖くなっていったこと。
反抗と恐怖とが入り乱れて訳わからなくなった末路が、今この状態ってこと…まとまらない話に、佐久間くんはずっと優しく耳を傾けてくれていた。
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
