54話 ページ4
【ジェシー】
多分、こんなにしっかりジャニーズJr.として密着してもらうのは、俺たちにとって初めてのこと。
ドラマの撮影も終わって、イベントや舞台に加えて、ドラマシリーズの好評から映画化も決まった。
コンサートも入り乱れるように大量にくる、これでもかと本番を詰め込んでは、武者修行のようにあれもこれもと経験を重ねるしかない、夏。
気づけばもう何年もそんな夏を過ごしてきたけど、いまだにヒーヒー叫びたくなるくらいの日々だけど、頭をパンクさせている場合ではない。
赤「夏来たーって感じだよな、SUMMARY関係のレッスン始まると。も〜…ハード、ハード。毎年やってんのになんでこんなに目新しいのかね」
緑「しんどい日々が始まる…。楽しいけど」
赤「夏ねぇ…去年も、楽しかったね」
緑「…ん、そうだね」
夏が来る。
つまり、Aが倒れてからもうすぐ一年になる。
SUMMARYの一番新しい記憶がそんなもんだから、なかなか前向きにはなれそうになかったけど、このバカみたいに目まぐるしい毎日の中では、そんなことも言ってられないのだ。
この波に乗り遅れてしまえば、どんなに長く経験を重ねてきていても、どれだけ技術があったって、簡単に取り残されて、知らぬ間に流されていくだけ。
青「あ、そういえば。Aの学校、予選順調に勝ち進んでるって。昨日兄貴が速報見てた」
赤「おっ、まじかっ！やったね！」
青「しかも見て、記録員にAの名前あんのよ！すごくね？あいつまだ一年なのに、もうベンチ入ってる」
そんなこと聞いちゃったら、負けてらんねぇんだよ、俺たちも。
俺たちよりも長い時間この世界で、他の同い年の子たちとは違う夏を過ごしてきたのに、そこからキッパリと離れて今までと違う夏を過ごしているAが、そんな大きな変化に食らいついてってる。
A.B.C-ZやKis-My-Ft2、SexyZoneが畳み掛けるようにJ抜けた今、俺たちが次に食い込んで行かないといけないんだ。
桃「…いきますか」
俺たちに、ウジウジと迷ってる暇はないんだと思う。
正直、SexyZoneのデビューで痛感したけど、いい年齢にはなってきている。
けど、もう少しで掴める気がするから、止まってる暇はない。
「ジェシーくん、教えてください〜」
俺たちが引っ張っていく立場になってるんだ。
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かん。(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！2nd seasonもよろしくお願いします(^^) (2020年5月5日 13時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルス流行ってるので気を付けてくださいね (2020年5月5日 12時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2020年4月23日 22時
